主要企業の2019年9月中間決算 - 三菱ケミカルホールディングス

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大幅減益となった。

MMAが売買差で大幅減益となった。

ヘルスケアは2017年3月期には1000億円程度の営業利益があったが、当期実績及び年間予想は100億円程度にとどまる。田辺三菱製薬の項を参照。

                                     単位:億円(配当:円)
  売上高 営業損益 うちコア うち
持分法
税引前
損益
法人
所得税
税引後
損益

うち

配当

少数株主 株主帰属 中間 期末
17/3 33,761 2,686 3,075 170 2,583 -444 2,165 603 1,563 8.0 12.0
18/3 37,244 3,557 3,805 266 3,441 -677 2,764 646 2,118 15.0 17.0
19/3 39,234 2,980 3,172 269 2,881 -713 2,167 472 1,695 20.0 20.0
20/3予 37,650 2,410 2,500 2,210 1,310 20.0 20.0
増減 -1,584 -570 -672 -671 -385
18/9中 18,819 1,856 1,872 171 1,830 -369 1,469 267 1,202
19/9中 18,277 1,306 1,308 81 1,224 -376 1,017 204 813
増減 -542 -550 -564 -90 -606 -10 -452 -63 -389

       税引後損益には非継続事業損益を含む。

営業損益

17/3 18/3 19/3 20/3予 増減 18/9 19/9 増減 内訳
売買差 数量差 コスト削減 その他

機能部材

623 580 382 520 138 237 253 16 -19 -14 26 -45
機能化学 319 360 331 290 -41 220 152 -68
MMA 379 1,096 944 450 -494 635 253 -382 -310 16 14 -180
石化 209 259 87 90 3 72 18 -54
炭素 38 124 249 190 -59 113 89 -24
産業ガス 521 575 633 930 297 269 443 174 -9 172 4 7
ヘルスケア 984 812 538 100 -438 343 98 -245 0 -261 36 -20
その他 2 -1 8 -70 -78 -17 2 19 1 11 0 7
合計 3,075 3,805 3,172 2,500 -672 1,872 1,308 -564 -337 -76 80 -231

     その他差には受払差、持分損益差(-90億円)等

産業ガスについては、子会社の大陽日酸が2019年3月に米国Praxairの欧州事業を買収したため、増収増益となった。

2018/7/13 大陽日酸、米国Praxairの欧州事業を買収

付記 MMAの足元の国際価格(アジア地域)は1トンあたり1600ドル弱で、18年夏から4割も下落した。(2019/11/30 日経)

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田辺三菱製薬 (三菱ケミカルHDの出資比率は56.3%)

営業損益のほとんどを占めていたロイヤリティ収入が激減し、大幅減収減益となった。

売上高 営業損益 うちコア ロイヤリティ 税引前 株主帰属 配当
中間 期末
17/3 4,240 941 945 822 961 713 24.0 28.0
18/3 4,339 773 785 791 788 580 38.0 28.0
19/3 4,248 503 558 631 504 374 28.0 28.0
20/3予 3,760 115 100 192 120 50 28.0 28.0
増減 -488 -388 -458 -439 -384 -324 0 0
18/9中 2,097 345 345 363 348 250
19/9中 1,881 126 117 92 121 83
増減 -216 -219 -228 -271 -227 -167

問題は多発性硬化症治療剤「ジレニア」のロイヤリティ収入である。

田辺三菱製薬の前身の吉富製薬が創製し、海外ではノバルティス(スイス)に導出したこの薬剤のロイヤリティ収入は、収益の柱となっている。

2019年2月、ノバルティスから本件契約の規定の一部の有効性について疑義が提起され、2019年2月15日、国際商業会議所より、ノバルティスを申立人とする仲裁の申立てがあった旨の通知を受領した。

ノバルティスは、米国、EU等における製品の売上ベースのロイヤリティ支払い義務を定める本件契約の規定の一部は無効であり、ノバルティスにはロイヤリティの一部の支払義務がないことの確認を求めている。

本仲裁は、ICCの仲裁規則に従い、英国ロンドンを仲裁地として行われる。

IFRSルールでは、収益認識基準の要件の一つ に「契約の当事者が契約を承認しており、それぞれの義務の履行を確約している」 があり、ノバルティスが契約の有効性について疑義を提起している部分がこれを満たさなくなったため 、売上収益から除外する。

田辺三菱は、本件契約の有効性を検討した結果、何ら問題はないという結論に至っているとしている。今後、仲裁で勝利した場合、売上収益から除外している部分については一括収益計上する。

もう一つのロイヤリティの「インヴォカナ」は、ヤンセンファーマシューティカルズに導出した2型糖尿病治療剤。

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