ロシア、2番目の新型コロナワクチン承認 

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プーチン大統領は10月14日、2番目の新型コロナウイルスの国産ワクチンが承認されたことを明らかにした。

ロシアは8月に世界で初めて国産ワクチンを承認している。

モスクワの国立Gamaleya疫学・微生物学研究所が国防省と開発中のワクチンが8月11日に承認された。ロシアはこのワクチンを「Sputnik V」と命名した。9月に量産を始める。年内に国内だけで3000万回分を量産できるという。

プーチン大統領は、「非常に効果的に作用し、安定した免疫を形成する」と強調、娘の一人が接種したことも明らかにした。

2020/8/4 ロシアが新型コロナワクチンの接種を10月に開始 

2番目のワクチンは、シベリアのノボシビルスク州にあるVektor 国立ウイルス学・生物工学研究センターが開発した ペプチドベースのワクチンで、EpiVacCoronaと名付けられている。

Vector は冷戦中は生物兵器の開発拠点として知られていた。

EpiVacCorona はSARS-CoV-2タンパク質の化学的に合成されたペプチド抗原に依存し、担体タンパク質に結合し、アルミニウム含有アジュバント(水酸化アルミニウム)に吸着される。

ワクチンは21〜28日間隔で2回筋肉注射される。

7月に臨床試験の許可を取得、7月27日に数人の志望者に注射された。8月に86人を対象にPhaseⅡの試験を実施した。

10月14日、臨床試験の第2段階終了時点で安全性に問題ないとして承認された。 新型コロナ対策を担当し、自らも接種を受けたゴリコワ副首相は「副作用もなく、高い安全性を有している」と述べた。

大統領は早期の生産体制の拡充や外国への供与に意欲を示した。

11~12月に4万人を対象に承認後のPhase Ⅲの治験を予定する。


WHOは10月16日、EpiVacCoronaの開発者と話し合ったことを明らかにした。PhaseⅢの結果をみてから、立場を明らかにするとしている。

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