米 CDC(疾病対策センター)は、米国の新規感染者数の7日間平均が前の週より40%余り増え、去年夏のピーク時の水準に達したことを明らかにするとともに、ワクチン接種率の低い地域で感染が拡大しているとして、改めて接種を呼びかけた。
7月30日の時点で、1日の新規感染者数の7日間平均が7万2000人を超えて前の週より44%増え、昨年夏のピーク時の水準に達した。 急速な増加の理由について変異ウイルスの「デルタ株」の感染力が強いことを強調し、引き続き南部などワクチン接種率の低い地域で感染が拡大していると指摘した。
2)デルタ株の感染力は水疱瘡並みに極めて強い
アメリカの複数のメディアは、変異した新型コロナウイルスのデルタ株について感染力や重症化のリスクなどをまとめた米国疾病予防管理センター(CDC)の内部資料を先月入手し、公開した。
ワレンスキ所長は、新型コロナウイルスのインド由来のデルタ株が「これまで知られた中で最も感染力の強いウイルスの一つ」との見解を示した。
デルタ株の感染力について1人の患者が平均5人から9.5人程度に感染させる可能性があるとする。(従来のウイルスは平均1.5人から3.5人程度) デルタ株は、中東呼吸器症候群(MERS)、重症急性呼吸器症候群(SARS)、エボラ、風邪、季節性インフルエンザ、天然痘を引き起こすウイルスよりも、感染力が高い。 感染力が極めて強いとされる水ぼうそう(chickenpox)の場合は、1人の患者から平均8.5人程度に感染させるとし、デルタ株は「水ぼうそうと同程度の感染力」の可能性があるとしている。 さらに、デルタ株に感染すると、重症化したり死亡したりするリスクが高くなるとする各国の研究結果や、ワクチン接種を終えた人でも接種をしていない人と同じように感染を広げる可能性を示す研究結果が示されている。 ワクチン未接種者が感染する確率は、ワクチン接種を完了している人に比べ3倍高く、重症化もしくは死亡するリスクは10倍以上高いという。
デルタ株の感染力について1人の患者が平均5人から9.5人程度に感染させる可能性があるとする。(従来のウイルスは平均1.5人から3.5人程度)
デルタ株は、中東呼吸器症候群(MERS)、重症急性呼吸器症候群(SARS)、エボラ、風邪、季節性インフルエンザ、天然痘を引き起こすウイルスよりも、感染力が高い。 感染力が極めて強いとされる水ぼうそう(chickenpox)の場合は、1人の患者から平均8.5人程度に感染させるとし、デルタ株は「水ぼうそうと同程度の感染力」の可能性があるとしている。 さらに、デルタ株に感染すると、重症化したり死亡したりするリスクが高くなるとする各国の研究結果や、ワクチン接種を終えた人でも接種をしていない人と同じように感染を広げる可能性を示す研究結果が示されている。
ワクチン未接種者が感染する確率は、ワクチン接種を完了している人に比べ3倍高く、重症化もしくは死亡するリスクは10倍以上高いという。
3)ワクチン接種完了者でも他人に拡散させるリスク
CDCは7月27日、デルタ株について、ワクチン接種完了者であっても同株に感染した場合に他者に拡散させるリスクを指摘する声明を発表した。
感染拡大地域 (郡単位)は、感染度合いの4段階のうち、最上位の「高い(High)」と2段階目の「相当程度高い(Substantial)」に指定された地域。 7月30日時点で、マスク着用が必要と見なされるコロナ感染率の高い地域は米国内の73.8%の郡という。
感染拡大地域 (郡単位)は、感染度合いの4段階のうち、最上位の「高い(High)」と2段階目の「相当程度高い(Substantial)」に指定された地域。
7月30日時点で、マスク着用が必要と見なされるコロナ感染率の高い地域は米国内の73.8%の郡という。
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/wr/mm7031e2.htm Massachusetts州Barnstable Countyのある町で複数の夏のイベントと多数の集まる集会があり、469人がコロナに感染した。同州でのワクチン接種率は69%である。 199人が町の居住者である。 133人の患者から採取した検体のゲノムシーケンス解析を行ったところ,COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2のB.1.617.2(デルタ)変異株が119人(89%),Delta AY.3亜系統(Delta AY.3 sublineage)が1人(1%)に確認された。 感染者の74%、346人(うち男性が301人)がワクチンを完全に接種していた。Pfizer(159人)かModerna(131人)のmRNAワクチンの場合は2回、Johnson & Johnson(56人)のワクチンの場合は1回を14日前には受けていた。 ワクチン接種を終えていた人に未接種者と同じ量のウイルスが確認されたため、デルタ型は感染力が強いと指摘している。 感染した469人のうち346人が症状を訴えている。 感染した接種者のうち約8割に当たる274人は発熱などの症状があったが、入院したのは基礎疾患がある2人を含む4人にとどまり、死者はなく、「重症化や死亡を防ぐにはワクチン接種が最も重要な戦略になる」としている。 ワクチン接種の感染者について、いつワクチンを接種したかは明らかにされていない。日本の報道では、接種後、かなり時間が経っているのではとの推測もある。 CDCのワレンスキ所長は声明で「ウイルス量の多さは感染力の強さを示唆しており、デルタ株に感染したワクチン接種者はほかの人にうつす可能性がある」と説明。「接種者が知らないうちに未接種者や免疫の弱い他者に感染させるのを防ぐため、マスク着用を推奨した」と説明した。
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/wr/mm7031e2.htm
Massachusetts州Barnstable Countyのある町で複数の夏のイベントと多数の集まる集会があり、469人がコロナに感染した。同州でのワクチン接種率は69%である。
199人が町の居住者である。
133人の患者から採取した検体のゲノムシーケンス解析を行ったところ,COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2のB.1.617.2(デルタ)変異株が119人(89%),Delta AY.3亜系統(Delta AY.3 sublineage)が1人(1%)に確認された。
感染者の74%、346人(うち男性が301人)がワクチンを完全に接種していた。Pfizer(159人)かModerna(131人)のmRNAワクチンの場合は2回、Johnson & Johnson(56人)のワクチンの場合は1回を14日前には受けていた。
ワクチン接種を終えていた人に未接種者と同じ量のウイルスが確認されたため、デルタ型は感染力が強いと指摘している。
感染した469人のうち346人が症状を訴えている。
感染した接種者のうち約8割に当たる274人は発熱などの症状があったが、入院したのは基礎疾患がある2人を含む4人にとどまり、死者はなく、「重症化や死亡を防ぐにはワクチン接種が最も重要な戦略になる」としている。
ワクチン接種の感染者について、いつワクチンを接種したかは明らかにされていない。日本の報道では、接種後、かなり時間が経っているのではとの推測もある。
4)コロナ感染死、ワクチン接種済みなら0.001%未満
CDCの最新データで、米国内で新型コロナウイルスワクチンの接種を完了した人のうち、新型ウイルスに感染して死亡した例は 0.001%未満、重症化した例も0.004%未満にとどまっていることが明らかになった。
ワクチンを接種したにもかかわらず陽性反応が出る「ブレークスルー感染」の症例は、7月26日までに6,587件報告された。このうち入院した患者は6,239人、死者は1,263人だった。米国内では同日までに、1億6300万人がワクチン接種を済ませていた。 ブレークスルー感染の約74%は65歳以上のグループで起きていた。 国内で感染が急拡大している変異株「デルタ株」について、 上述の通り、ブレークスルー感染の患者から検出されるウイルスの量は未接種者とほぼ同じとの研究結果を紹介し、接種済みでも感染を広げる可能性を指摘した。 ただし各地からの報告によれば、新規感染者や入院患者の大半は未接種のグループに集中している。 米国では人口の57.5%がワクチン接種を少なくとも1回受け、49.5%が接種を完了した。
ワクチンを接種したにもかかわらず陽性反応が出る「ブレークスルー感染」の症例は、7月26日までに6,587件報告された。このうち入院した患者は6,239人、死者は1,263人だった。米国内では同日までに、1億6300万人がワクチン接種を済ませていた。
ブレークスルー感染の約74%は65歳以上のグループで起きていた。
国内で感染が急拡大している変異株「デルタ株」について、 上述の通り、ブレークスルー感染の患者から検出されるウイルスの量は未接種者とほぼ同じとの研究結果を紹介し、接種済みでも感染を広げる可能性を指摘した。
ただし各地からの報告によれば、新規感染者や入院患者の大半は未接種のグループに集中している。
米国では人口の57.5%がワクチン接種を少なくとも1回受け、49.5%が接種を完了した。
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