ジャパンディスプレイとパナソニック、中国の天馬微電子との特許紛争で和解 

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ジャパンディスプレイ(JDI)とパナソニック液晶ディスプレイは、中国深圳の天馬微電子Tianma Microelectronics )に対し、2020 8 31日に米国において特許侵害訴訟を提起し、相互間で紛争が生じていたが、相互の真摯な協議により、2022 1 21 日に、3社は全ての訴訟を取り下げ、相互の特許権を尊重することで合意した。

訴訟では、JDIとパナソニックは、両社が共同で保有する9件の特許とJDIが保有する6件の特許(いずれも液晶画質技術に関するもの)が天馬微電子によって侵害されたと主張する。
両社が保有するこれらの特許は、米モトローラのスマートフォンや台湾の華碩電脳(ASUS)のタブレット端末の一部に使用されている。

3 社は特許クロスライセンス契約を締結し、JDI及びパナソニック液晶ディスプレイ Tianma 社からライセンス料を受領することとなった。

JDIは約20億円としている。パナソニック液晶ディスプレイは公表していない。

JDIは減資により赤字を一掃する。減資前の2022年3月期決算では、営業損益、当期損益でいずれも20億円未満の赤字を予想しているが、これにより減資前でも若干の黒字となる。

2022/1/14 JDI、減資で累損一掃

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ジャパンディスプレイ:



 

パナソニック液晶ディスプレイ(旧称 IPSアルファテクノロジー)

2005 2008 2010

備考

IPS アルファ
テクノロジー
パナソニック
液晶ディスプレイズ
日立ディスプレイズ 50% 50% - JDIに参加
日立製作所 - - 3%
松下電器 30% 45% 92% 東芝とのJVから離脱
日立とのJVから離脱
東芝 15% - - JDIに参加
その他 5% 5% 5%

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