武田薬品、Shire 買収で4回目の提案、詰めの協議へ

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Shire plcは4月24日、下記の発表を行い、武田薬品もこれを確認した。今後、詰めの協議を行う。

Shireは本日、武田から全株を約460億ポンドで買収するという改定提案を受け取った。 

1株当たり 約49ポンド(武田株 0.839株 =27.26ポンド プラス 現金 US$30.33 =21.75ポンド) 合計約460億ポンド(641.5億ドル)
  1ポンド=151.51円=1.3945ドル換算

参考
1回目は3月29日で、1株当たり44ポンド(武田株式28ポンド+現金16ポンド)、合計約410億ポンド(574億ドル) 
2回目は4月11日で、1株当たり45.50ポンド(武田株式28.75ポンド+現金16.75ポンド)、合計約430億ポンド(602億ドル)  
3回目は4月13日で、1株当たり46.50ポンド(武田株式28.75ポンド+現金17.75ポンド)、合計約440億ポンド(616億ドル) 

2018/4/21 武田薬品、欧州製薬会社 Shire への買収提案を発表

取引が成立すると、Shire株主は武田薬品の新株を受け取ることで、武田株式の50%を所有することとなる。

Shireの取締役会は、この武田の新提案を株主に推奨する旨 武田に伝えた。

武田は以下を条件に、Shireに対して確定的な提案を行う。

  • 本改訂申出の他の内容について同意に至ること。
  • 確認的なデュー・ディリジェンスが十分に行われること。
  • Shireの取締役会において、全会一致かつ無条件の承認が得られること。
  • 武田の取締役会における最終承認が得られること。

Shireの取締役会は、英国のPanel on Takeovers and Mergersの同意を得て、英国のCity Code on Takeovers and MergersのRule 2.6(c)に基づき、両社における進行中の協議を完了する期限を2018年5月8日午後5時に延長した。本期限はさらに延長される可能性がある。

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この報道を受け、Moodysは、買収が実現すれば武田は2段階以上の格下げに直面する可能性があるとコメントした。
現在の格付けは「A1」で、最上級から5番目である。

買収代金の現金部分を賄う約3兆円の借り入れと、約2兆円に上る Shireの債務の継承を想定すると、武田の債務は現在の1兆円から6兆円前後に膨らむとし、「レバレッジ急上昇」を考慮した。

また、Shire側の反対や他の買い手候補の出現によって武田が再度提案を引き上げる可能性があるとみている。

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