シャープ、決算修正、LGディスプレーへの損害賠償で特別損失追加

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シャープは5月11日、2022年3月期の決算を発表した。

しかし、同社は5月24日にこれを修正した。

特別損失に「訴訟損失引当金繰入額」として11,747百万円を追加し、これがそのまま株主帰属損益の減額となった。

単位:百万円
売上高 営業利益 経常利益 特別損失 株主帰属損益
5/11発表 2,495,588 84,716 114,964 26,409 85,738
5/24発表 2,495,588 84,716 114,964 38,156 73,991
増減 11,747 -11,747
2021/3月期 2,425,910 83,112 63,175 53,263
修正後増減 +69,678 +1,604 +51,789 +20,728

前期比での経常利益増は、持分法損益がマイナスからプラスになったほか、投資関連利益があり、さらに為替差益が増大したことによる。

事態は下記の通り。

シャープは2013年12月19日に韓国LG Displayとの間で特許ライセンス契約 を締結しているディスプレー分野で、知的財産の利用を相互に認める「クロスライセンス契約」である。

これに関し、LG Displayはシャープ側に本契約違反があったとして、シンガポール国際仲裁センターに賠償等を請求する仲裁申立を行ない、2019年12月6日付で受理された。

今回、5月16日付で下記の仲裁判断がなされた。

シャープがLG Dsiplayに対して、損害賠償額等として95,190USD11,747百万円)を支払うこと 。

シャープも特許侵害を認めたことになる。ただ、意図的な特許侵害があったかどうかは明らかではない。

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