シャープは5月11日、2022年3月期の決算を発表した。
しかし、同社は5月24日にこれを修正した。
特別損失に「訴訟損失引当金繰入額」として11,747百万円を追加し、これがそのまま株主帰属損益の減額となった。
単位:百万円 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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前期比での経常利益増は、持分法損益がマイナスからプラスになったほか、投資関連利益があり、さらに為替差益が増大したことによる。
事態は下記の通り。
シャープは2013年12月19日に韓国LG Displayとの間で特許ライセンス契約 を締結している。ディスプレー分野で、知的財産の利用を相互に認める「クロスライセンス契約」である。
これに関し、LG Displayはシャープ側に本契約違反があったとして、シンガポール国際仲裁センターに賠償等を請求する仲裁申立を行ない、2019年12月6日付で受理された。
今回、5月16日付で下記の仲裁判断がなされた。
シャープがLG Dsiplayに対して、損害賠償額等として95,190千USD(11,747百万円)を支払うこと 。
シャープも特許侵害を認めたことになる。ただ、意図的な特許侵害があったかどうかは明らかではない。
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