2/19の日本経済新聞に「世界医薬大手の売上高ランキング」が載っている。
武田薬品は日本では売上高トップだが、世界全体では14位に過ぎない。
世界医薬大手の売上高ランキング(億ドル)
順 | 会社名(国名) | 売上高 |
1 |
ファイザー(米) |
442.8 |
2 |
グラクソスミスクライン(英) |
339.6 |
3 |
サノフィ.アベンティス(仏) |
338.6 |
4 |
ノバルディス(スイス) |
249.6 |
5 |
アストラゼネカ(英) |
239.5 |
6 |
ジョンソン・エンド・ジョンソン(米) |
223.2 |
7 |
メルク(米) |
220.1 |
8 |
ロシュ(スイス) |
215.7 |
9 |
ワイス(米) |
153.2 |
10 |
ブリストル・マイヤーズスクイブ(米) |
152.5 |
11 |
イーライリリー(米) |
146.5 |
12 |
アボツト・ラボラトリーズ(米) |
133.0 |
13 |
アムジェン(米) |
120.2 |
14 |
武田薬品工業(日) |
108.6 |
武田の抜本的改革は素晴らしいが、海外各社はそれよりはるかに凄い。
合従連衡を繰り返しながら、医薬以外の部門を切り離し、医薬事業に全経営資源を投入して生き残り競争をしている。
各社の変遷は以下の通り。(図をクリックしてください)
1.ファイザー
・PfizerはWarner-Lambertを吸収
・MonsantoはG.D.Searleを吸収、化学品部門をSolutiaとして分離
・PharmaciaとUpjohnが合併してPharmacia & Upjohnとなる。
・MonsantoとPharmacia & Upjohnが合併してPharmaciaとなり、農薬部門を分離(再びMonsanto)
・PhfizerがPharmaciaを吸収合併
2.グラクソスミスクライン
・SmithKline BeckmanとBeechamが合併して SmithKline Beecham
・Glaxo とWellcomeが合併して Glaxo Wellcome
・SmithKline BeechamとGlaxo Wellcomeが合併してGlaxo SmithKline
3.サノフィ.アベンティス
・HoechstがCelaneseを吸収
・特殊品をClariantに譲渡、化学品をCelaneseとして分離
・Rohne Poulentが化学品、繊維・ポリマーを分離(Rhodia)
・HoechstとRohne Poulentが合併し、Aventisとなる。
・農薬部門をBayerに譲渡
・Sanofi Synthelaboがフランス政府の支援を受け、Aventisを吸収、Sanofi Aventisとなる。
・Sandozが化学品を分離(Clariant)
・SandozとCiba Geigyが合併し、Novartisとなる。
・特殊品を分離(Ciba Specialty)
・種子事業を分離、AstraZenecaの農薬部門と統合してSyngentaに。
・AstraとZenecaが合併しAstraZenecaとなる。
・農薬部門を分離(Syngenta)
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