アジア企業の海外展開

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インドネシア最大のポリエステルメーカーのインドラマSPL がナイジェリアの国有石油化学会社を買収した。

ナイジェリア政府は昨年、国営の Port Harcourt 製油所と 石油化学会社 Eleme Petrochemicals Company の民営化を決定、インドラマが競売で韓国のLGやナイジェリア企業に勝ち、Eleme石化の75%225百万ドルで取得した。

Eleme石化はナイジェリアのNational Petroleum 子会社で、能力は、オレフィンが30万トン、PE25万トン、PPが8万トン。インドラマは同社をIndorama Polyolefins と改称、現在休止中のプラントを3ヶ月以内に再稼動させ、アフリカ市場での拡販を図る。

インドラマSPLはインド系のS. P. Lohia がインドネシアで20年前に始めた会社で、現在ではポリエステル繊維、PETをコアとした6億ドルのコングロマリットとなっている。これとは別にS.P.Lohiaの兄弟のO.P. Lohia がインドに Indo Rama Synthetics (India) Ltd. を設立し、ポリエステル事業を行っている。

インドラマSPは海外にも進出している。同グループの事業は以下の通り。

インドネシア 不動産事業  
Indorama Synthetics PET樹脂、ポリエステル繊維、
フィラメントヤーン、ほか
Medisage 医療用手袋
インド 不動産事業  
Indorama Cement セメント
スリランカ Isin Lanka スパンヤーン
タイ Indopoly ポリエステル繊維
Indorama Petrochem PTA70万t)
Indorama Polymers PET樹脂
トルコ Indorama Iplik スパンヤーン
エジプト Indorama Egypt
 Petrochemicals
アンモニア
ナイジェリア Indorama Polyolefins ポリオレフィン

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Trinidad 本年4月、Westlake Chemical と南米北端のカリブ海にある島国のトリニダッド・トバコ政府は、同国でエタンベースで57万トンのエチレンとポリエチレンほかの誘導品事業を行う覚書を締結した。当面の予想所要資金は15億ドルで、2007年後半にスタートを目指してFSを行う。安価な原料とその立地を利用して、中南米の成長市場での販売が可能と考えている。

Westlake Chemical は台湾の華夏プラスチック(CGPC)の元のオーナーのT.T.Chaoが米国に進出したもので、エチレン、LDPE、LLDPE、SM、塩素、VCM、PVCを生産している。また、Chaoグループはマレーシアの国有Permodalan Nasional Berhad と組んでパシールクダンにTitan Chemicalsを設立、エチレン70万トン、HDPE、LLDPE、LDPE、PPを生産している。同社は昨年、インドネシアのPT PENI(LLDPE/HDPE 45万トン)を買収し、PT Titan と改称した。

 

インド人や台湾人のバイタリティには感心する。


 


 

 

 

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