Oman Oil Company (OOC) は1992年に政府100%出資で設立された。
PP計画と芳香族計画、EDC計画には韓国のLGが参加している。エチレンとPE計画にはダウが参加する。
Oman Polypropylene LLC
立地:Sohar
株主:Oman Oil 60%
Gulf Investment Corporation 20%
LG International Corp. 20%
製品:PP 340千トン
生産開始:2006年3Q
同社は最初、OOCが60%、LGが20%、ABB Lummusが20%出資で計画されたが、Lummus が離脱してOOCが80%となった。
2004年にOOCがGulf Investment Corporation に20%分を譲渡した。
Gulf Investment Corporation は1983年に湾岸6カ国政府の均等出資で設立された民間事業促進のための会社。
Oman Aromatics
立地:Sohar
株主:Oman Oil Co. 60%
Oman Refinery 20%
LG International Corp. 20%
製品:Benzene 210千トン
Paraxylene 810千トン
原料供給:new Sohar oil refinery 74,260 b/d residue fluid catalytic cracker
販売:LGは20%の引取権を持ち、アジアで販売する。
残り80%はOOCが2005年にオランダの商社Vitol と設立したJV、OOC-Vitol が販売する。
エチレン、PE計画:Oman Petrochemical Industries Company (OPIC)
この計画は当初、BPとのJVとして計画された。エチレンとPE、各45万トンをSohar に建設しようというもので、BPが49%、OOCが11%出資し、残り40%は民間資本を集めるという案であったが、1999年にBPが原料が十分でないという理由で撤退した。
2004年7月にオマーン政府とダウは本計画のためのJV設立で合意した。
立地:Sohar & Fahoud
株主:Dow 50%
オマーン政府 25%
オマーン石油 25%
計画:エタンクラッカー、PE World-scale 3系列
2009年完成予定
Oman Methanol Company L.L.C
立地:Sohar
株主:Methanol Holdings (Trinidad) Limited
MAN Ferrostaal AG (ドイツ)
Oman Methanol Holding Company
製品:メタノール 3,000トン/日
販売先:全量 Vitol Holdings (オランダ)
設計業務:東洋エンジニアリング
稼動:2007年
EDC計画
立地:Sohar
株主:LG International 33.3%(当初案 40%)
Oman Oil Co 33.3%(当初案 60%)
Iran NPC 33.3%
製品:EDC 300千トン
chloralkal 240千トン
2004年にイランのNPCの参加が決まった。
2008年稼動の予定。
肥料計画
①Oman India Fertilizer Company (Omifco)
立地:Sur
株主:Oman Oil Company 50%
Rashtriya Chemicals & Fertilizers (India) 25%
Krishak Bharti Co-operative (India) 25%
製品:Ammonia 1,750トン/日 x 2系列
Urea 2,530トン/日 x 2系列
②Sohar International Urea and Chemical Industries
立地:Sur
株主:Sheikh Suhail Salem Bahwan
製品:Ammonia 2,000トン/日
Urea 3,500トン/日
建設:三菱重工業
③その他、Oman Oil とパキスタンのEngro Chemical とのJV、Oman Oil とインド政府、オマーン政府とのJV計画がある。
NPC/OCC JV
2005年にイランのNPCとオマーンのOCCは4つの新しいJV設立の覚書を締結した。NPCは上記の通り、EDC計画に参加している。
①メタノール 165万トン(イランAssaluyeh)
②アンモニア/尿素 107万トン(同上)
③PVC 40万トン(オマーン)
④EDC増設 20万トン(オマーン、上記PVC用)
青島麗東化学
Oman Oil は2005年に韓国のGSグループの中国子会社、青島麗東化学工業(Qingdao Lidong Chemical)の30%を取得した。
現在の出資はGSが60%、OOCが30%、Red Star Chemical Group が10%。
GSは2004年に旧LGから分離したもので、化学関連ではLG-Caltex(現在はGS-Caltex)がある。
青島麗東化学はパラキシレン 70万トン、ベンゼン 25万トン、トルエン 15万トン、ラフィネート 113千トンをもつ。
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