ルイジアナ州知事は15日、Synfuel 社による石炭ガス化事業を発表した。
50億ドル以上をかけてバトンルージュの南のGeismarに工場を建設、完成すれば同州の褐炭を年間20百万トン使用し、ガソリン、LPG、合成ガス、メタノール、エタノール、硫酸及び建設資材になるアグロメレートを生産する。併せてコジェネで蒸気と電気をつくる。
今後環境面での認可等を経て、完成までに4年程度かかる見込み。
Synfuel 社は中国系のアメリカ人でプラズマ物理学の "Paul" Hsin Liu が設立した会社で、UBS、Citigroup、JPMorganその他が出資している。
石炭ガス化は GE Energy 技術、メタノールと硫酸はHaldor Topsoe 技術、メタノール→ガソリンは ExxonMobil 技術を使用、North American Coal Company が褐炭の調査、採掘計画を担当する。
製品及び電力の供給については既に近辺に工場をもつBASF、Chemtura、Rubicon等と交渉を始めている。
ルイジアナ州では地元の石炭を利用できること、原油価格の高騰で苦しむ石化事業の原料価格の安定化に資すこと、直接雇用1200人、間接雇用を含むと3300人の雇用につながることから、税制面その他で応援するとしている。
コメントする