世界銀行、中国のクリーンエネルギー事業に融資

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2006/6/23 「中国の石炭化学」の中で、下記プロジェクトをあげた。

内蒙古・新奥集団XinAo Group
2006年、Ordos(鄂尓多斯)でメタノール計画

 第1期 2007年末までにメタノール(600千トン)とDMT(400千トン)
 第2期 2010年までにメタノール 1,800千トン

世界銀行グループの国際金融公社(IFC)と中国の新奥集団XinAo Group)はワシントンで2日、本事業を支援するため、総額1億4500万ドルの包括融資契約に調印した。

IFCは新奥集団の株式(1千万ドル以内)を購入するとともに、新奥集団に4千万ドルの融資を行う。
また、新奥集団が他の商業銀行から9500万ドルのシンジケート・ローン(最終的に総額1億4千万ドルに達する見込み)を受けられるよう支援をする。

新奥集団はこれらの資金で内蒙古自治区の鄂爾多斯(オルドス)市で、石炭から年産
60万トンのメタノールを、メタノールから年産40万トンのジメチルエーテル(DME)を生産する。建設投資額は3億ドルで、4月に中国政府の認可を得ている。

IFCでは、本事業は中国のエネルギー需要の新しいソースであるとともに、家庭での料理や暖房用燃料をクリーン燃料に代替することで住民の健康に役立つとしている。中国では10億人以上が石炭や材木でストーブを燃やしており、毎年100万人以上が空気汚染で死亡、その6割以上は室内のスモグが原因としている。

新奥集団は1989年に設立された綜合エネルギー会社。http://www.xinaogroup.com/en/about/about.jsp

なお、中国政府はこのたび、多数のプロジェクトの乱立で過剰能力となることなどを懸念し、規制を行うことを決めた。
石炭からのメタノール又はDMT生産計画については年間100万トン未満のものは承認しないとしている。
2006/7/21 「
中国政府、石炭化学を規制」 参照

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