インド国営Oil and Natural Gas Corporation (ONGC)は石油化学進出を決めた。8月8日の取締役会でGujarat州Dahejに3400億円を投じて世界規模の石化コンプレックス建設計画を承認した。インド政府もこれに反対していない。
計画ではDahej Special Economic Zone に年産110万トンのエチレンと、誘導品としてHDPE、LLDPE、PP、SBRを製造する。2010年央のスタートを目指す。
現在ONGCがDahejで建設中のメタン/プロパン回収工場(東洋エンジが受注)のメタン、プロパンと、同社のHazira及びUran の製油所からのナフサを原料とする。
JV形態を考えており、同社で26%を所有する。Gujarat州石油会社(GSPC)がパートナーとして出資を希望している。州政府からもGujarat 産業開発公社が出資する。公社では同地に加工製品メーカーも誘致する。
これとは別に、ONGCは本年6月、Karnataka 州のMangaloreの子会社Mangalore Refinery and Petrochemicals Ltd (MRPI) と共同で新会社Mangalore SEZ を設立し、芳香族の工場建設に着手した。 MRPI の製油所能力を969万トンから1500万トンにアップし、増産ナフサを原料に、95万トンのパラキシレン、15万トンのベンゼンを生産する。
既存のインドのエチレンについては 2006/6/5 「インドのエチレン計画」 参照
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