BASF、北米事業を強化

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BASFは北米の事業の強化を進めている。

同社は5、2002年に収益性を高めるため始めた2段階のリストラ計画の第1段階の年間4億ドルの固定費削減計画を、2007央という目標に先立ち達成したと発表した。

2段階として、2006年ー07年に年間5億ドル以上の投資、買収を北米で実施し、利益ある成長路線を追求する。

BASFでは、この間買収した事業(下記)の統合は予定通りスムースに進展しており、合理化、投資、買収を通じて、今やBASFは売上高と収益性の面で北米第二の化学会社になったとし、米国は化学品に関して世界で最大の単一市場であり、BASFはここで一定のシェアを取りたいとしている。

現在北米で実施中の投資計画には以下のものがある。

最新の吸水性樹脂のプラントをテキサス州Freeport に建設中(能力や詳細は非公表)で、2007年央に完成予定。新工場稼動後には現在の2工場( Aberdeen, Miss. Portsmouth, Va.)は停止する。
   
ナイロン中間体プラントを Freeport に建設中で2007年にスタートする。完成後はEnka, North Carolinaのプラントを停止する。
   
Pasadena, Texas60百万ドルを投じて可塑剤プラント増設を実施中で、完成後に新規可塑剤を北米市場で発売する。
   
Geismar, Louisiana でポリオール工場を125百万ドルを投じて増設しており、2008年に稼動する。ここではアルキルエタノールアミンも2007年にスタートする。

買収した事業は次の3つ。

1)Engelhard
BASFは本年6にエンゲルハードを48億ドルで買収した。

BASFは昨年末にエンゲルハードの友好的買収を提案したが拒否されたため、本年1月3日に総額49億ドル(1株当たり37ドル)で買収する敵対的買収を発表した。

これに対してエンゲルハードはBASFに対してオファー価格を引き上げるよう要請し、BASFは38ドルを提案したが、エンゲルハードはこれを拒否したため、4月26日にBASFに対抗して株数の20%相当分について1株45ドルで自社株買いを行うことや、コスト削減策などを決めた。

BASFではこれを受け、5月1日にTOB価格を1株38ドルに引き上げると発表した。しかし、このTOBへの応募が少ないことから、エンゲルハードの大株主とも協議した結果、22日に買収価格を39ドルに引き上げるとともに、「これが最良の、最後のオファーであり、これ以上価格を引き上げる考えはなく、これが受け入れられないなら撤退する」と宣言した。

エンゲルハード側がこの案を評価し、株主に対し、BASFによる1株39ドルでのTOBに応じるよう勧めるとともに、同社が出していた45ドルでの株式20%分の自社株買いのオファーを取り下げた。

BASF は買収後グループに取り込み、同社を BASF Catalysts LLC と改称した。

BASFはこれにより、20カ国以上で50製造基地、22研究センター、7300人の従業員をもつ、高成長の触媒市場でleading supplier となった。

2)Degussa の建設用化学品事業
Degussa の建設用化学品事業の買収は本年7月に完了した。買収額は22億ユーロで、他に5億ユーロの借入金を引き継ぐ。

同社の建設用化学品事業は建設業界の顧客を対象とした化学システムとフォーミュレーションから成り立ち、北米と欧州で混和剤システム、建材システムを、アジアパシフィック地域で混和剤システム事業を行っている。日本ではデグサ 100%の株式会社エヌエムビーコンクリ-ト用化学混和剤等を扱っている。

3)Johnson Polymer(水性樹脂)
Johnson PolymerS.C. Johnson & Sons, IncOwner一族の経営するJohnsonDiversey, Inc.の子会社で、水生樹脂のトップメーカー。
BASFは本年7
、470百万ドルで買収した。
同社は日本で東洋インキとのJVのジョンソンポリマーをもっていたが、
2月に合弁を解消、現在はBASFジャパンに吸収されている。

 



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