Eastman Chemical、石炭ベースの化学品志向へ

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Eastman Chemical はこのたび投資家への説明会の席で、石炭を原料とする製品の量を倍増し、50%程度にしたいとし、メキシコ湾岸の石炭ガス化計画に参加すべく交渉していると説明した。

Eastman Chemical は1920年にEastman Kodak に写真用の化学品供給のために設立され、1994年にEastman Kodak から分離独立した。2005年の売上高は70億ドル。

アセチル、オレフィン、ポリエステルを原料に、以下の製品グループがある。
Fibers
Performance Chemicals and Intermediates
Performance polymers PET
CASPICoatings, Adhesives, Specialty PolymersInks)
Specialty plastics Copolyester Cellulose plastics

PET樹脂では世界最大のメーカーで、同社は革新的技術「IntegRex」(melt-phase-only technology を開発し、これを使った年産35万トンの工場をサウスカロライナ州コロンビアに建設した。

 

同社の構想によると、石炭ガス化計画に参加して低コストの合成ガス(Syngas)からメタノールを製造し、これを原料として同社の技術でプロピレンをつくり、各社製品の原料とする。
もう一つの計画として、メタノールからエチレングリコールを製造し、これを原料にPETとコポリエステルを製造する。目標は2011年稼動。

同社は過去23年間、テネシーの工場で石炭ガス化でコスト面でメリットを得ており、今回、これを拡大しようとするものとしている。

これとは別に、同社はPETの拡張計画も説明した。
上記の
IntegRexによるプラントは先般スタートし、来年はじめにフル稼働するが、合理化により2008年には10万トン増の45万トン能力に引き上げる。
これに加えて、リファイナリーのパートナーと組んでの第二のIntegRex計画を
検討中で、能力は70万トンを考えているとのこと。

同社のプレゼンテーションは
http://library.corporate-ir.net/library/61/611/61107/items/221453/2006InvestorDay2.pdf

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