伊藤忠、医薬品開発・販売ベンチャー JapanBridge, Inc を設立

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伊藤忠は、世界最大のバイオベンチャーキャピタルグループ、米国 MPM Capital と共同で、医薬品開発・販売ベンチャー会社JapanBridge, Inc.を米国デラウェア州に設立した。MPM 80.8%、伊藤忠19.2%出資した。

新会社はMPMの投資先や海外製薬会社から開発中の新薬のアジア(日本を含む)における開発・販売権のライセンスを受け、日本国内で臨床開発を実施し、その後、製薬会社へライセンスしたり、或いは自社販売により収益化を目指す。

当初の出資金130万ドルでライセンスを受ける開発品目の選定を行い、1年後予定の増資資金で拠点を日本へ移し、ライセンスした開発品目の臨床開発を開始する。その後、有力製薬会社1社の参加を受け、臨床開発及び許認可取得のためのサポートを得る。またこのパートナー会社は、将来の開発品目導出や共同販売の候補となる。

JapanBridge, Inc.は2010年度には日本でのIPOを目指しているが、伊藤忠ではこれに参加することで、将来のIPO・M&Aによるキャピタルゲインに加え、中間体ビジネス、MR派遣ビジネス、治験ビジネス、開発ツール・ソフトウェアビジネス、物流ビジネス等を狙う。

提携するMPMは、1992年に米国ボストンに創立され、総額24億ドル超を運営し、約70社の創薬系バイオベンチャーに投資している世界最大のバイオベンチャーキャピタルグループ。

伊藤忠は、先端技術分野においてバイオ医薬ビジネスを重視し、2002年にMPMの3号ファンドへ20百万ドルの出資をしているが、MPMの投資先ベンチャー4社への直接出資も行っている。

  出資先 分野
2003年 Metabasis Therapeutics, Inc 糖尿病、 高脂質血症、肝炎、肝臓がん関連
2004年 ARYx Therapeutics, Inc. 心房細動・胃食道逆流症関連
2004年 Arriva Pharmaceuticals, Inc.  呼吸器症関連
2005年 Peptimmune, Inc. 抗肥満薬、多発性硬化症、尋常性天疱瘡(皮膚病)

 


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