OPEC、2月から日量50万バレル追加減産
石油輸出国機構(OPEC)は14日、2007年2月から原油を日量50万バレル追加減産することを決めた。OPEC全体の生産量は日量2580万バレルとなる。米国など消費国の在庫が積み上がっており、需要期が終わる春以降に原油価格が急落する懸念があるため。
前回の減産は実際には申し合わせの5-6割しか実現できていないとの見方もある。
2006/10/21 「OPEC、減産合意」
OPECは19日、カタールのドーハで緊急会合を開き、イラクを除く加盟10カ国の生産量を公式生産枠2,800万バレルから170万バレル、実質生産量2,750万バレルから120万バレル減らして2,630万バレルにすることを決めた。11月1日から実施する。
OPECは又、07年1月にアフリカのアンゴラが加盟することも承認した。
アフリカのスーダンと南米のエクアドルも申請準備を進めている。(エクアドルは一度加盟したが、脱退している。)
OPEC加盟国は現在11カ国、3国が加盟すれば14カ国となる。
- 原加盟国:5ヶ国
- ・イラン
・イラク
・クウェート
・サウジアラビア
・ベネズエラ- 追加加盟国:6カ国+アンゴラ
・カタール 1961年 ・インドネシア 1962年 ・リビア 1962年 ・アラブ首長国連邦(UAE) 1967年(但し当時はアブダビ) ・アルジェリア 1969年 ・ナイジェリア 1971年 ・アンゴラ 2006年 ・エクアドル 1973年(但し93年1月に脱退) ・ガボン 1975年(73年より準加盟国、但し95年1月に脱退)
3カ国の原油の状況は以下の通り。
埋蔵量(2004年末) | 生産量(2004年) | |||
アンゴラ | 8,800百万バレル | 991千バレル/日 | ||
スーダン | 6,300 | 301 | ||
エクアドル | 5,100 | 535 |
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