中国の2006年の輸入通関統計が発表されたが、ほとんどの樹脂で前年を下回る結果となった。
1)LDPE (2002年まではLLDPEとの区分なし)
これまで、LDPEは毎年減少していたが、LLDPEは増加し、2005年は合計量で大幅増となっていた。しかし、2006年はLLDPEも減少し、合計では2004年をも若干下回った。
日本品の比率は少ない。
2)HDPE
HDPEも2005年を若干下回った。日本品比率は小さい。
3)PP
PPも同様である。
4)PS
2002年を境に毎年減少している。
なお、PSは2001年2月に日本、韓国、タイ品がダンピングで調査が開始され、2001年12月にシロとなった。
日本品は2004年秋から輸出が急減している。
5)ABS
ABSのみ前年を若干上回った。
日本品の比率は小さい。
6)PVC
2001年をトップに2004年までは160万トンを上回っていたが、2005年、2006年と急減した。他方、中国品の輸出は2005年10月から本格化し、2006年は46万トンに達した。
なお、日本、韓国、米国、ロシア、台湾品に関して2002年3月にダンピング調査が開始され、2003年9月にクロの最終決定が下された。
その中で日本品の輸入が依然として変わらないのは、ほとんどが保税加工でダンピング税の影響を受けないため。
(このほか、ペーストはダンピング課税対象外)
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