麗川NCC(Yeochun NCC:YNCC)の新エチレンプラント(347千トン)がこのたび本格操業を開始した。
同プラントは昨年10月に完工したが、トラブルが相次ぎ、今年に入り全面運休して抜本的な対策を講じていたもの。
同社の昨年の能力は第1系列 510千トン、第2系列 555千トン、第3系列 400千トンの合計 1,465千トンであったが、第1系列に追加建設して857千トンとし、合計能力を1,812千トンとした。
* 日本の最大は三菱化学鹿島の2系列計 1,397千トン
台湾はFormosa Petrochemical 麦寮の2系列 1,735千トン、同社は1,200千トンの第3系列を建設中で、
5月頃に完成すると合計能力は 2,935千トンとなる。
これに伴い、プロピレン(761→911千トン)、C4留分(511→600)、ベンゼン(359→396)、トルエン(195→233)、キシレン(119→163)もそれぞれ、能力増となった。
ハンファ総合化学と大林産業の両社は、麗川石化工業団地内でほぼ隣接してナフサクラッカーを構えていた。ハンファは480千トン(現在の第2系列)、大林は2系列合計730千トン(現在の第1、3系列)であった。
両社は1999年12月に50/50出資のYNCCを設立し、ナフサクラッカーを統合した。(能力1,210千トン)
誘導品についてはHDPEは大林、LDPEはハンファとし、大林のLDPEをハンファに移管している。
その後の手直しで、それぞれが上記の能力となっていた。
現在のYNCCのコンプレックスは以下の通り。
ハンファはこのほかに、蔚山のSKのコンプレックスにもLDPE(76千トン)とEDC(150)、VCM(247)、PVC(301)のプラントをもっている。
参考 2006/4/10 「韓国の石油化学」 参照
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