バイエル・マテリアルサイエンスは上海ケミカルパークで16万トンのTDIを建設する計画であったが、新製法を採用し、30万トン能力にすると発表した。予定通り2009年完成を目指す。
2006/12/20 「Bayer、MDI 能力 約110万トンに」
同社では張り椅子、マットレス、自動車シートなどの強い需要により世界のTDI需要は年率4%で増加するとみており、上海計画をこれに対処するため世界の製造ネットワークの拡張の一環としている。
採用するのは同社が開発した「Gas Phase Phosgenation」プロセスで、ドイツのDormagenで 3万トンのパイロットプラントで実績を積んできた。安全性と溶剤大幅減に特徴があり、従来法と比較して40%のエネルギー節約、相当するコスト減、環境インパクト減となる。投資額も従来法と比べ20%減となる。
同社は上海でMDI 35万トンも建設しており、2008年完成予定。
同社はまた、上海のPolymer Research & Development Center の中にポリウレタンのスプレイ・システム技術を展示する Spray competency center を設立すると発表した。
なお、中国ではBASFが Huntsman 及び中国側とのJVで上海にイソシアネート・コンプレックスを建設している。
2006/11/27 「BASFとダウ、欧州で共同でTDIプラント建設のFS実施」
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