フリーの国際情勢解説者、田中 宇(たなか・さかい)が、「新聞やテレビを見ても分からないニュースの背景を独自の視点で説明」するサイトがある。http://tanakanews.com/
元共同通信記者で、1997年にマイクロソフトに入社、「MSNジャーナル」を立ち上げ、国際ニュースに関する解説記事を書いた。
その後独立して本サイトをひらくと共に、多くの本を出している。世界の新聞雑誌記事を集め、それを基にまとめるという手法を取っている。
ここで2週にわたり、地球温暖化問題が取り上げられた。
2007年2月20日のタイトルは「地球温暖化のエセ科学」
http://tanakanews.com/070220warming.htm
概要:
IPCCには130カ国の2500人の科学者が参加している。ほとんどの学者は、政治的に中立な立場で、純粋に科学的な根拠のみで温暖化を論じようとしている。問題はIPCCの事務局にある。事務局の中に、温暖化をことさら誇張し、二酸化炭素など人類の排出物が温暖化の原因であるという話を反論不能な「真実」にしてしまおうと画策する「政治活動家」がいて、彼らが(イギリスなどの)政治家と一緒に、議論の結果を歪曲して発表している。
▼三位一体で温暖化問題は完璧?
▼海面はそれほど上昇しない
▼学者の良心を悪用するIPCC事務局
▼5月発表の本文は、2月発表の概要版と正反対
▼無視されてきた太陽黒点説
黒点活動が活発→電磁波(太陽風)を多く放出→電磁波は宇宙線を蹴散らす→
地球にふりそそぐ宇宙線が減る
→宇宙線が減ると雲の発生が抑えられる→地球は温暖化
2007年2月27日号はその続編で、「地球温暖化の国際政治学」
http://tanakanews.com/070220warming.htm
結論は「イギリスを中心とする先進国が、発展途上国の成長率の一部をくすねるために考えついたのが、地球温暖化問題である」というもの。
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安井先生の「市民のための環境学ガイド」(2007/3/4)で「地球温暖化はエセ科学か」として、最初の論文を取り上げ、田中論文の各ポイントについて詳細に説明している。
http://www.yasuienv.net/GWPoliticsTanaka.htm
結論:
田中論文では「正しいが少ない情報と正しくない多くの情報がごちゃ混ぜ状態」になっており、「先に結論があって、それに合う論説だけを選択する、という手法を取れば、世の中、どんな結論でも主張できそうです」。
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