Dowは10日、Chevron Phillips Chemical との間で北南米のSM/PSの50/50JV設立のMOU(拘束力なし)を締結したと発表した。今後、Due diligenceを行う。
両社は次の資産をJVに出す予定。
SM | PS | |
Dow | Camacari (ブラジル) | Gales Ferry(Connecticut)、Ironton(Ohio)、Joliet(Illinois)、 Torrance(California)、Cartagena (コロンビア)、Guaruja (ブラジル) |
Chevron Phillips | St. James(Louisiana) | Marietta (Ohio) |
付記 4/12
Dowは同社の米国SMプラント3工場をJVに出さない。
・Midland (Michigan):本拠地、事業上の理由で同社で保有
・Pevley (Missouri):同社事業とするStyrofoam の原料
・Freeport (Texas):Styrofoam、latex、ABS の原料
Chevron Phillips Chemical はChevronとPhillips Chemical のオレフィン、ポリマー、芳香族部門を統合したもの。
Dowには買収説や基礎部門分離(JV化)説が飛び交っているが、その中で当初の予定通り”Asset Light"戦略を進めている模様。
ダウの会長兼CEOのAndrew N. Liveris は1月25日の報告の中で、「間もなく素晴らしい“asset light” strategyが発表できよう。先ず、ポリスチレンについては新モデルを進めることを既に決めており、ポリプロピレンについても同じことを考える。」と述べていた。
2007/2/3 ダウ、PSとPP事業のJV化を検討
なお、最新のDow買収説では、Kohlberg Kravis Roberts が半分、中東のSaudi Arabia、Kuwait、Bahrain、Qatar、UAE、Oman の投資家が残り半分を出資して過去最高の500億ドルで買収するという報道がなされている。
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