Sinopec は国家発展改革委員会(NDRC)から湖北省武漢市でのエチレン計画の承認を取得した。
湖北省のエチレンコンプレックスは初めて。中部ではエチレンが不足している。
Sinopec 子会社の武漢石油化学が実施するもので、19億ドルを投じ、80万トンのエチレンコンプレックスを建設する。
中国の11次5カ年計画(2006-2010)に含まれており、本年下期に着工して2010年のスタートを目指す。
計画には以下の誘導品が含まれている。
LLDPE 300千トン
HDPE 300千トン
PP 400千トン
EO 100千トン
EG 380千トン
原料ナフサは自社の製油所から供給する。同社では精製能力を既存の400万トンから800万トンに拡大する計画。
Sinopecはこの計画を海外メーカーとのJVで行うべく、交渉中。
同社では、天津のエチレン100万トン増設計画、浙江省寧波市鎮海地区の鎮海煉油化工(エチレン100万トン新設)等を進めており、十分な資金がない、としている。
2006/12/6 「中国でエチレン増設相次ぎ完成、新規着工も」
同社では海外の企業と交渉しているが、まだ決まっていないとして、相手先を明らかにしていないが、噂では、JV相手として韓国最大のリファイナリーのSK Corp.と台湾のFormosa Plastics が挙がっている。
SKでは武漢の石化JVを検討していることは認めているが、まだ決まっていないとしている。
Formosa Plastics も検討しているとはしているが、"very very preliminary"としている。
同社は以前から浙江省寧波市北崙経済技術特区に石油・石化基地の建設を目指して中国、台湾両政府に陳情を行っている。現在の計画は、年産10百万トンの製油所、120万トンのエチレン、60万トンのプロピレン、及び各種誘導品である。
本年1月17日に中国国家発展改革委員会の副委員長とFPCのオーナーの王永慶がFPCの寧波計画に関して会談したと伝えられている。
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