注目会社、3月決算概要ー1

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3月決算の発表が始まった。 以下の表の単位は百万円(配当は円)

 

JSR

                                   
  売上高 営業損益 経常損益 当期損益 配当
連結 単独 連結  単独  連結 単独  連結  単独  中間 期末 年計
06/3 338,159 232,315  53,357  43,080  52,980  44,621  30,554  27,463 10.0 10.0 20.0
07/3 365,831 249,812  55,242  42,889  54,719  45,596  33,654  29,216 12.0 12.0 24.0
08/3 397,000 272,000  56,000  45,000  56,000  48,000  34,500  31,000 14.0 14.0 28.0

情報電子材料を中心とした多角化事業が好調。
 半導体製造用材料(フォトレジスト、CMP材料、実装材料、反射防止膜等)
 フラットパネル・ディスプレイ用材料(カラー液晶ディスプレイ用材料、プラズマ・ディスプレイ用材料等)
 光学材料(光ファイバー用コーティング材料、機能性コーティング材料、反射防止膜材料等、
       耐熱透明樹脂及び機能性フィルム等)
 機能化学材料(高機能コーティング材料、多機能高性能分散剤、工業用粒子、メディカル関連粒子等)
 その他

参考 子会社テクノポリマー(ABS樹脂) 決算
   
  売上高 営業損益 経常損益 当期損益
06/3  49,358   3,163   3,124   1,467
07/3  50,956   2,832   2,911   1,765

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クラレ

  売上高 営業損益 経常損益 当期損益 配当
連結 単独 連結  単独  連結 単独  連結  単独  中間 期末 年計
06/3 375,072 193,596  38,277  21,889  32,781  20,021  21,185  13,027 6.5 8.5 15.0
07/3 385,284 196,881  40,220  26,115  36,546  27,112  22,412  18,198 8.5 10.0 18.5
08/3 415,000 205,000  45,000  29,000  41,000  29,500  24,000  18,000 10.0 10.0 20.0

化成品・樹脂事業 増収、増益
 
液晶ディスプレイ向け光学用ポバールフィルムが好調  

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積水化学

  売上高 営業損益 経常損益 当期損益 配当
連結 単独 連結  単独  連結 単独  連結  単独  中間 期末 年計
06/3 886,067 371,523  40,287  19,440  43,801  25,172  20,229   5,891 5.0 6.0 11.0
07/3 926,163 380,242  45,157  22,185  46,910  27,562  25,538  11,630 6.0 8.0 14.0
08/3 980,000   ー  57,000   ー  59,000   ー  26,000   ー 7.0 8.0 15.0

 

高機能プラスチックスカンパニー 増収増益
 
重点分野(車両・IT・メディカル)へ経営資源を集中
  メディカルでは10月に第一製薬100%子会社の第一化学薬品の全株式を取得、検査薬を中心に事業拡大
  車両分野では遮音機能を持った高機能中間膜や樹脂成型品が売上を伸ばす。
  IT分野では液晶用微粒子製品や高機能樹脂が順調に売上を伸ばした。

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カネカ

  売上高 営業損益 経常損益 当期損益 配当
連結 単独 連結  単独  連結 単独  連結  単独  中間 期末 年計
06/3 464,310 293,846  47,606  36,996  47,718  39,717  28,099  24,482 8.0 8.0 16.0
07/3 473,170 296,411  36,666  27,363  36,939  31,675  18,363  13,306 8.0 8.0 16.0
08/3 490,000 306,000  40,000  30,000  39,000  32,000  22,500  20,000 8.0 8.0 16.0

ライフサイエンス事業 減収、減益
 
機能性食品素材(コエンザイムQ)は、競争激化により売上高、採算ともに大幅に悪化し、減収、減益

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信越化学 

  売上高 営業損益 経常損益 当期損益 配当
連結 単独 連結  単独  連結 単独  連結  単独  中間 期末 年計
06/3 1,127,915  582,426  185,320  73,685  185,040  72,115  115,045  45,065 17.5 17.5 35.0
07/3 1,304,695  697,248  241,028  81,200  247,018  80,075  154,010  51,085 25.0 45.0 70.0
08/3予 1,370,000  730,000  267,000  83,000  275,000  83,000  172,000  53,000 40.0 40.0 80.0

各分野とも好調。

塩化ビニル:国内事業は、国内需要の減少と輸出価格の低迷で営業利益は減少したが、
   シンテックは昨年10月以降は住宅投資減退の影響があったが、全世界の顧客網を生かし、伸長。
   オランダのシンエツPVC社も、東欧を含めた欧州全体の需要に支えられ、堅調に推移。

Shintech決算(円換算)
  売上高 経常利益 当期純利益
2003/12月期  1,671億円   238億円   155億円
2004/12月期  1,971億円   271億円   179億円
2005/12月期  2,330億円   373億円   248億円
2006/12月期  2,512億円   437億円   294億円

シリコーン:国内販売の増加、原料高騰分の価格転嫁で増益。
セルロース誘導体:需要堅調で、能力増強が寄与。
       (爆発事故の影響は当期にはほとんどなし)

電子材料:半導体シリコンは需要拡大、能力拡大で売上、営業利益とも大幅に増加。
          参考 2006/9/27 「信越化学、300mmウエハー生産能力の大幅増強を決定
        国内外の半導体シリコン製造設備の
減価償却の耐用年数を、5年から主として3年に短縮、
           
営業損益への影響額 22,405百万円
      電子産業用希土類磁石、フォトレジスト製品も好調 
     

信越半導体グループ決算(円換算)
  売上高 経常利益 当期純利益
2004/3月期  2,067億円   236億円   147億円
2005/3月期  2,504億円   361億円   231億円
2006/3月期  3,012億円   400億円   252億円
2007/3月期  3,999億円   810億円   500億円

Shinetsuhandotaikeijo

同社は年間配当を前年の35円から70円に倍増した。(2005年3月期は20円)
2008年3月期には更に年間10円増やし、80円にする。

ムーディーズ・インベスターズ・サービスは4月12日、信越化学工業の発行体格付けをA1からAa3に引き上げたと発表した。
Aa3は日本の化学メーカーで最も高く、独BASFと並ぶ水準。
ムーディーズは好調な業績と強固な財務構造で信用力が強化されている点を反映したとしている。

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トップ10に信越化学が4件入っています。

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