医薬大手の3月決算がまとまった。
各社の連結営業損益は以下の通り。(単位:億円、中外製薬のみ12月決算)
各社とも薬価改定による国内事業の採算悪化や研究開発費の増大などで減益要因があるが、その中で武田薬品の大増益が目立つ。
武田薬品については既報の通り。
2007/5/14 注目会社、3月決算概要ー4
エーザイは北米でアルツハイマー型認知症治療薬が好調(29%の増収)
第一三共、アステラス製薬、中外製薬は研究開発費の増加で減益となった。
大日本住友製薬は2005/10月合併で、前年上期は大日本製薬単独のため、実質的には微増。
大正製薬は主力のドリンク剤の異常気象などにともなう市場の落ち込みが響き、医療用医薬品も引き続き厳しい事業環境で大幅減益となった。
セルフメディケーション事業:一般用医薬品、特定保健用食品、食品、医療用品、
衛生用品、不動産の賃貸・管理、ホテル経営
医薬事業:医療用医薬品
なお、三菱ウェルファーマと田辺製薬は本年10月に合併するが、合併後の姿は下記の通り。
'08/3予想は上期は田辺、下期は合併会社のため、三菱の上期を加算した。(三菱の上期単独予想は不明)
配当は各社とも増やしているが、エーザイが武田薬品にほぼ並んでいるのは驚きである。
(エーザイは2003/3が32円、2004/3が36円であったが、その後56円、90円と増やし、今回は120円で、次期は130円を予定している。武田は次期は160円を予定。)
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