Oman Petrochemical Industries Corp. (OPIC)は建設費の高騰のため、ダウとのJVの石化計画を無期延期すると発表した。
実際には棚上げで、復活の可能性はないとされる。
JVはDow が50%、Oman 政府が25%、OPIC が25%出資、計画ではFahudでガスを掘削、 400kmのパイプラインでSoharまでガスを輸送し、Soharでエチレンとワールドクラスのポリエチレン3系列を建設するもので、2008-2009年のスタートを予定していた。
2006/6/3 湾岸諸国の石油化学ー4 オマーン
建設延期の理由は、当初の建設予算26億ドルが45億ドルにまで上昇したため。
このほかに、ガスが十分あるかどうかの懸念もあるとされる。
この計画は当初、オマーン石油とBPとのJV(BP 49%/OOC 11%/ 民間 40%)として計画されたが、1999年に原料が十分でないという理由でBPが撤退し、中止となっている。
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中東では石化プラント等の建設ラッシュで建設費が高騰し、中止となったり見直しとなったプロジェクトが多い。
2007/4/19 中東の石化計画、建設費アップが重大問題に
そのなかでも実現可能性を疑問視していたSaudi Aramco と Dow のラスタヌラ総合計画は詳細覚書が締結された。
建設費については 'mammoth' というだけで発表されていないが、業界筋では当初100億ドルと想定された建設費が、220億ドルに達すると見ている。
2007/5/15 アラムコとダウ、世界最大級の石油化学コンプレックス建設
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