Dow と Solvayは7月30日、タイにHPPO用の過酸化水素(H2O2)プラントを建設するJVの設立で合意したと発表した。
能力は330千トン(100%ベース)と世界最大で、2010年稼動の予定。 Solvay の技術を使用するもので、Dow と BASF Thailand がタイのMap Ta Phut で計画しているワールドスケール(390千トン)の過酸化水素法PO(HPPO)用原料として供給する。
Dow と BASF はベルギーのAntwerp で、過酸化水素法でPOプラントを建設中。能力は300千トンで、2008年初めにスタートの予定。
BASF が過酸化水素製造のため、 Solvayと提携している。
POの製法およびHPPOについては 2006/3/24 ダウとBASF、POを新製法で生産
タイのHPPO 用の原料プロピレンについては、 Dow と Siam Cement Group が建設を発表したRayong の新しいナフサクラッカーから供給する。
11億ドルを投じてを建設するもので、能力はエチレン90万トン、プロピレン80万トン。OCT(Olefins Conversion Technology) で大量のプロピレンを製造する。
Siam が67%、Dow が33%出資し、2010年稼動を目指している。
タイのクラッカーについては 2006/10/24 ダウ、アジア進出を促進
OCTについては 2006/9/15 新日本石油化学、OCTプロピレン設備完成
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