中国政府、とうもろこし原料のエタノール計画承認を3年間凍結

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中国の国家発展改革委員会(NDRC)は9月20日、とうもろこしの産業用加工計画の承認を3年間凍結し、承認済み計画で未着工のものも中断させる方針を明らかにした。

とうもろこしのエタノールのような工業製品への加工( いわゆるdeep processing )の禁止は、穀物を原料にするバイオ燃料による食物供給の安全保障や価格上昇に対する中国国内の懸念から出ている。

NDRCはウエブでの発表で、新しいとうもろこしのdeep processing を原則として2010年までは承認しないとした。
また、既存のそれらの計画の増強についても厳しくレビューされる。

さらに、当面、外国企業はバイオ燃料計画への参加を禁止され、国内の既存バイオエタノール企業の買収や出資も禁止される。

NDRCによると、地域によると、これら産業の進展は異常に速く、生産能力の増加はとうもろこしの生産の増加を上回っている。
2001-05年の105ヵ年計画ではとうもろこしの生産が年率4.2%の伸びであるのに対して、この分野の消費は14%の伸びを示した。)

次の3年間は deep processing 分野でのとうもろこしの消費は、全消費の26%に留められる。
NDRCは中国はdeep processing 分野のために輸入とうもろこしに頼ることは出来ないとしている。

中国のとうもろこしの生産は2010年に150百万トン(2006年比3.5%アップ)になるとみられているが、需要は同14.3%増の150百万トンを超える。NDRCではとうもろこしの輸出を減らし、輸入を促進することを提案しており、とうもろこし製品の輸出リベート率の見直しも検討するとしている。

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米国のPetroSun は中国に100%子会社 PetroSun BioFuels China を設立し、バイオ燃料事業を行なう。
藻からバイオディーゼルとエタノールを製造するもの。

同社は2007/2008年に米国各地、メキシコ、豪州で、藻の栽培池と抽出工場を建設する。

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