BASFは昨年6月に触媒メーカーのEngelhard を48億ドルで買収した。
(買収後、グループに取り込み、 BASF Catalysts LLC と改称した。)
2006/10/12 BASF、北米事業を強化
BASF は今回、新しい買収に動き出した模様。17日のWall Street Journal が報じた。
BASFのCFOはインタビューで、買収のために100億ユーロ(1兆6千億円)を新規に借り入れる用意があることを明らかにした。
1年以内で Engelhard の統合に成功したため、経営陣も買収に対する自信を強めたという。
「銃を撃つ用意をし、乾いた火薬があれば、撃つべきだろう(買収する気があって、金の用意があるなら、実行すべきだ)」と述べたと報じられた。
同CFOの発言内容は以下の通り。
・ | 世界の最大の化学企業10社を合計してもマーケットシェアはたった20%で、最も集約化の遅れた分野のひとつである。 更なる集約が必要だ。 |
・ | 今年の初め頃は、借入が容易で低金利のため多くの企業、特に投資会社が買収に乗り出し、価格を押し上げた。 最近は借入金比率が高い買収には資金確保が難しくなり、買い手の数が減り、BASFにとってチャンスである。 |
・ | BASFは借入金が少ない。 借入金と営業利益の比率が1.1で、これを2倍まで増やすこと(=100億ユーロの借入)が可能である。 |
Moody から Aa3 の格付けを受けており、15 四半期連続で売上高と利益が増加し株価がも26%上昇しているのも、有利な借入を可能にしている。 |
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