ノーベル財団の化学ゲーム

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ノーベル財団のホームページに教育用のゲームのページがある。
物理学、化学、医学、文学、平和、経済学ごとに、いくつかのゲームがある。
各賞を受賞した研究に関係することをゲームを通じて学ばせるものである。
  
http://nobelprize.org/educational_games/

今回、化学の分野で新しいゲーム ”Heating Plastics”が加えられた。(全て英語で、14歳以上向けとなっている)
  
http://nobelprize.org/educational_games/chemistry/plastics/index.html

1963年に化学賞を受けたKarl Ziegler とGiulio Nattaの研究によりプラスチックの開発が進んだことから、プラスチックを取り上げた。

ゲームをしながらプラスチックの理解を深めるというもので、初めにプラスチックがいろいろの製品の原料として使われていることや、プラスチックの製法についての説明があり、ゲームに入る。

プラスチックには燃やすと溶けるもの(熱可塑性プラスチック)と、溶けないもの(熱硬化性プラスチック)があるとの説明があり、下記のようにランダムに出てくる(やり直せば、異なるプラスチック製品が出てくる)6つのプラスチック製品について、一つずつ、その樹脂を燃やすと溶けるか、溶けないかを選択していく。全て正解なら OK となる。

このゲームは、Ziegler とNatta の触媒でPPを初めて製造したMontecatini を始まりとするBasell がスポンサーとなっている。

Montecatini とEdison が合併してMontedison となり、同社とHercules が合弁会社 Himont を設立した。
その後の推移は下記を参照。 

2006/4/19  ポリプロピレン技術導入競争 

 

なお、化学分野ではほかに次の2つのゲームがある。

・Chirality game(キラル・光学異性体:2001年野依良治博士ほかが受賞)
    http://nobelprize.org/educational_games/chemistry/chiral/index.html

Conductive valley game (導電性ポリマー:2000年白川英樹博士ほかが受賞 )
   
 http://nobelprize.org/educational_games/chemistry/conductive_polymers/index.html

 

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* バックナンバー、総合目次は http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm

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