インド企業のエジプトでのPET計画をIFCが支援

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インド第二のPET(Polyethylene Terephthalate)メーカーのSouth Asian Petrochem Limited (SAPL) はエジプト政府の機関であるEgyptian Petrochemical Holding Company (Echem) とのJVで、エジプトの地中海沿岸のDamietta 315千トン/年のPETレジン工場建設を計画している。本年初めから交渉を行なっており、2009年末までに工場を建設する予定。

SAPL 西ベンガル州Haldia の三菱化学のPTA工場の近くで、180千トン/年のボトルグレードのPETレジンを生産している。

JVは Egyptian Indian Polyester Co. (EIPET) で、SAPL 70% Echem23%、残り7%Engineering for the Petroleum & Process Industries (Enppi) が出資する予定。運転資金を含め、総予算を135百万ドルとしている。

製品は欧州、米国に輸出するほか、エジプト、中東、北アフリカで販売する。

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開発途上国の民間部門への投資を促進する世界銀行グループの国際機関である国際金融公社(IFC)は、本事業を支援対象としている。
IFCは、開発途上国で民間セクターへの投融資を持続可能な形で促進し、貧困削減と人々の生活水準の向上に役立つことを使命としている。)

現在、SAPL IFCは本計画の資金調達の交渉を行なっている。
IFCでは20百万ドルの融資と、JVへの出資資金用としてSAPL
自体への6百万ドルの出資を考えているとしている。

IFCでは本計画は北アフリカで最初のPETプラントであり、エジプトは以下の点で立地面で優れていると評価している。
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EUや北米市場への輸送費が安いこと
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成長が大きく、供給が少ないアフリカや中東市場へのアクセス
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港湾やインフラが完備
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EUとの間で有利な貿易協定
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原料 MEG のソースに近い

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Egyptian Petrochemical Holding Company (Echem) 2002年2月にエジプトの石油省が設立した。

Alexandria Linear Alkyl Benzene の生産を行なっている。
また、
15億ドルの予算でエチレン 1,000千トン、ポリエチレン 1,000千トンのコンプレックスを建設する計画を有している。

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* バックナンバー、総合目次は http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm 

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