信越化学 中間決算

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信越化学は24日、9月中間決算を発表した。
連結、単独ともに増収、増益で、配当も年間80円とした。

                                        単位:百万円(配当:円)
  売上高 営業損益 経常損益 当期損益 配当
連結 単独 連結  単独  連結 単独  連結  単独  中間 期末
06/9中間  639,049  334,650  120,024  40,243  120,043  39,711   74,932  25,311  25.0  
07/9中間  687,736  359,416  140,042  41,301  146,023  46,605   95,194  32,471  40.0  
                     
07/3 1,304,695  697,248  241,028  81,200  247,018  80,075  154,010  51,085  25.0  45.0
08/3 1,380,000  730,000  287,000  83,000  300,000  88,000  187,000  57,000  40.0  40.0

                                            

セグメント別営業損益は次の通り。(単位:億円)

  2006/9 2007/9 差異
有機・無機化学品   551   482   -69
  塩ビ系   245   163   -82
  シリコーン系   200   211    11
  その他   106   108    2
電子材料   505   790   285
  半導体シリコン   421   695   274
  その他    84    95    11
機能材料   143   130   -13
調整     1    -2    -3
合計  1,200  1,400   200

PVCは北米における住宅建設の低迷の影響を受けて Shintech が減益となり、前期比減益となったが、半導体シリコンが好調で、全体として大幅増益となった。

Shintechの2007年1ー6月業績は、北米における住宅建設の低迷を受け、売上高は1,143億円(前年は1,303億円)、経常利益は161億円(251億円)、当期純利益は138億円(168億円)と減収減益となった。 

 

しかし、金川社長は「他のメーカーが大幅に収益を減らす中で、シンテックは需要家を米国内だけでなく中南米や中近東、アフリカなど全世界に広げ、設備もフル稼動を続けてきた。このため営業利益は割程度の減少に止まっている。よく健闘していると思う」と評価した。  

米国の住宅事情の先行きについては全く予想できないとしつつ、Shintechについては「各国メーカーに比べて競争力はあると思う。原油が暴騰してナフサ価格が上昇する中で、天然ガスはそれほど上っていない。原料の塩も米国は安い」と、シンテックの将来には自信をみせている。

ルイジアナ工場の増設工事は予定通り進んでおり、来年2月に第1期増設として30万トン設備を完成させるとのこと。 住宅低迷が続く中で、稼動させるのかどうか。  

立地 PVC VCM 塩素  
Texas州 Freeport 1,450千トン  -  - VCMは 隣接のDowから購入
Louisiana 州 Addis  590千トン  -  - VCMは 隣接のDowから購入
Louisiana 州 Plaquemine   600千トン  750千トン  450千トン 一貫生産 建設中 

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半導体シリコンは、メモリーデバイスをはじめ、携帯電話、パソコン、デジタル家電、自動車向けなど世界的に幅広い分野でデバイスが好調に推移し、300mmウエハーの需要が伸張した。

信越半導体グループ(信越半導体、SEHアメリカ、SEHマレーシア、SEHヨーロッパ、SEH台湾)の連結経常損益は以下の通り。

なお、2006年度より、国内の半導体シリコン製造設備の減価償却(定率法)の耐用年数を、従来の5年から3年に短縮しており、2007/3月期の年間の損益への影響額は 224億円ある。

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* バックナンバー、総合目次は http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm
   項目別の索引も作成しました。

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