信越化学は24日、9月中間決算を発表した。
連結、単独ともに増収、増益で、配当も年間80円とした。
単位:百万円(配当:円) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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セグメント別営業損益は次の通り。(単位:億円)
2006/9 2007/9 差異 有機・無機化学品 551 482 -69 塩ビ系 245 163 -82 シリコーン系 200 211 11 その他 106 108 2 電子材料 505 790 285 半導体シリコン 421 695 274 その他 84 95 11 機能材料 143 130 -13 調整 1 -2 -3 合計 1,200 1,400 200
PVCは北米における住宅建設の低迷の影響を受けて Shintech が減益となり、前期比減益となったが、半導体シリコンが好調で、全体として大幅増益となった。
Shintechの2007年1ー6月業績は、北米における住宅建設の低迷を受け、売上高は1,143億円(前年は1,303億円)、経常利益は161億円(251億円)、当期純利益は138億円(168億円)と減収減益となった。
しかし、金川社長は「他のメーカーが大幅に収益を減らす中で、シンテックは需要家を米国内だけでなく中南米や中近東、アフリカなど全世界に広げ、設備もフル稼動を続けてきた。このため営業利益は3割程度の減少に止まっている。よく健闘していると思う」と評価した。
米国の住宅事情の先行きについては全く予想できないとしつつ、Shintechについては「各国メーカーに比べて競争力はあると思う。原油が暴騰してナフサ価格が上昇する中で、天然ガスはそれほど上っていない。原料の塩も米国は安い」と、シンテックの将来には自信をみせている。
ルイジアナ工場の増設工事は予定通り進んでおり、来年2月に第1期増設として30万トン設備を完成させるとのこと。 住宅低迷が続く中で、稼動させるのかどうか。
立地 PVC VCM 塩素 Texas州 Freeport 1,450千トン - - VCMは 隣接のDowから購入 Louisiana 州 Addis 590千トン - - VCMは 隣接のDowから購入 Louisiana 州 Plaquemine 600千トン 750千トン 450千トン 一貫生産 建設中
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半導体シリコンは、メモリーデバイスをはじめ、携帯電話、パソコン、デジタル家電、自動車向けなど世界的に幅広い分野でデバイスが好調に推移し、300mmウエハーの需要が伸張した。
信越半導体グループ(信越半導体、SEHアメリカ、SEHマレーシア、SEHヨーロッパ、SEH台湾)の連結経常損益は以下の通り。
なお、2006年度より、国内の半導体シリコン製造設備の減価償却(定率法)の耐用年数を、従来の5年から3年に短縮しており、2007/3月期の年間の損益への影響額は 224億円ある。
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