UC RUSAL、世界最大のアルミ工場を建設

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世界最大のアルミ会社のUC RUSAL 109日、 Saratov 州政府との間で、原子力発電所とアルミ工場を建設する投資計画に調印したと発表した。

Saratov 州はロシア南部のVolga 川沿岸の経済的、産業的に最も発展した地域の一つ。

UC RUSAL Balakov の原子力発電所に合計 2,000MWの第5、第6発電所と、世界最大の年産105万トンのアルミ精錬工場を建設する。建設資金はUC RUSALが負担し、自ら建設に当たる。建設予算は2008年末に完了するFSの結果で決まる。

この契約はBalakov原子力発電所の増設がロシア原子力委員会 (ROSATOM) の承認を得て発効する。

この計画の意味は、同社が世界一のアルミメーカーの地位を確保するため、及びそのための電力を自給することにある。

UC RUSALUnited Company RUSALロシースキー・アルミニウム)はロシア最大のアルミメーカー Rusal と同2位の Sual、スイス商社Glencore International のアルミ部門が合併して誕生した。
  2006/9/5 
ロシアのアルミ最大手RUSAL、同国2位のSUALを買収

英豪資源大手リオ・ティントは本年7月、カナダのアルミ大手、Alcanを買収することで合意したと発表した。
このTOBが成立すると、同社は
UC RUSAL を抜いて世界一となる。
  2007/7/17 
Rio Tinto、Alcanを買収 アルミ生産で世界最大に 

今回の計画により、
UC RUSAL は再度トップの地位を確立することとなる。

現状 Alcan TOB 計画実現後
1 UC RUSAL  381万トン 1 Rio Tinto + Alcan 428万トン 1 UC RUSAL  486万トン
2 Alcoa 356万トン 2 UC RUSAL 381万トン 2 Rio Tinto + Alcan 428万トン
3 Alcan 344万トン 3 Alcoa 356万トン 3 Alcoa 356万トン
7 Rio Tinto  84万トン            

  Alcoa については 2007/10/9 Alcoa、事業見直し 参照

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なお、UC RUSAL は本年49日、ロシア原子力委員会との間でロシア極東にアルミ工場と原子力発電所を同時に新設することで合意したと発表している。計画の詳細は明らかにされていない。

2006年8月に始まった両者の協力協定に基づくもので、2007年末までにFSを行い、その結果を受けて、詳細スケデュールを決める。

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* バックナンバー、総合目次は http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm

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