"Bayer Climate Program"

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Bayer は1119日、温室効果ガス排出を更に削減するとともに、気候保護の促進、気候変動への対応への解決策を開発するため、グループを挙げての"Bayer Climate Program"を実施すると発表した。

過去の実績に満足するのではなく、新しいスタンダードをつくるとし、以下の点をあげている。
 ・温室効果ガス削減目標
 ・建物建設、農業、バイオ燃料での画期的解決法
 ・
3年間で気候関連の研究開発に10億ユーロ
 ・"Bayer Climate Award” と奨学金の創設

  発表:http://www.climate.bayer.com/en/News-Detail.aspx?id=7288

  説明会:http://www.climate.bayer.com/en/News-Detail.aspx?id=7295

 

発表内容は以下の通り。

1) 温室効果ガス削減目標の設定
  Bayerでは2005年~2020年の排出削減目標を設定した。
  Bayer MaterialScience:製品トン当たりの温室効果ガスを
25%削減
  Bayer CropScience:全世界の排出量を
15%削減
  Bayer HealthCare:
5%削減

また、エネルギー効率の向上と工場からのCO2排出削減をコントロールする手段として Bayer Climate Check 制度を導入する。
  工場の設計の際に、従来の利益率算定に加え、エコロジーの基準を加える。
  第一段階として、温室効果ガス排出量の
85%に当たる100工場をチェックする。
    チェックで問題になった箇所については対策を取る。

  Bayer Climate Checkは2008年に第三者試験認証機関のTUVの認定を受ける予定。
    今後、他社もこれを採用できるようにする。 
   

2) 気候保護のための解決策の開発
EcoCommercial Building
  重要なファクターの一つが省エネ、温室効果ガス削減のための高品質材料で、建設分野ではビルの断熱にポリウレタンが大きな役割を果たす。

Bayerでは 次のような構成の Zero emission building の 'EcoCommercial Building' の開発を進める。

  ポリウレタンによる断熱
  太陽光による全エネルギー(電気、暖冷房、温水)供給
  断熱ガラス 
  通風システム
  ポリカーボネート板(透明な天井板、側面パネル:断熱効果、生産時にガラスより省エネ)
  溶剤フリーの塗料

2008年春にインドのNew Delhi 近郊でオフィスビルの建設を開始する。インドのビルの平均より70%の省電力となる。
今後、地球のいろいろの環境で建設する。

   
農産物増産

バイオ技術により、旱魃や熱波などの気候変動への耐性を高めた植物の開発
   
バイオ燃料

バイオディーゼル用にCanola 菜種の供給
 (カナダで開発した
InVigor 種はバイオディーゼルを通常種より20%増量)

Jatropha curcas からのバイオディーゼルの開発
 (他の農産物が栽培できない荒地で栽培)

サトウキビからのバイオエタノールの検討

   
3) 従業員による省エネ
 

全従業員に省エネカー使用を奨励、車による温室効果ガス排出を20%削減する。
通信技術の利用で飛行機利用を削減
 
     
4) "Bayer Climate Award” と奨学金の創設

Bayer Science and Education Foundation 毎年、5ユーロのBayer Climate Award を授与
同じく、学生に海外のセミナー出席のための奨学金を授与

 
     

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* バックナンバー、総合目次は 
   http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。
  
項目別の索引も作成しました。

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