Bayer MaterialScience の合理化策

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Bayer は11月6日、第3四半期の業績を発表した。

HealthCareCropScienceが好調で、全社的には増収、増益で、税効果の影響もあり、純利益は大幅に増加した。

1-9月業績  単位:100万ユーロ
  合計 HealthCare CropScience MaterialScience
2006 2007 2006 2007 2006 2007 2006 2007
Sales  20,986  24,345   7,942  11,007   4,398  4,505   7,629  7,856
EBIT before special items   2,857   3,513   1,254   1,908    641   743   1,023   876
Special items   (301)   (744)   (128)   (617)   (15)   (94)   (162)   (33)
EBIT   2,556   2,769   1,126   1,291   626   649   861   843
Group net income   1,372   4,644  
  * EBIT =税引前当期利益+支払利息
  * Net income はSchering 買収に伴う税効果の影響で増加

この中でBayer MaterialScience は増収だが減益となっている。

Bayerは同日の発表で、Bayer MaterialScience のコストダウン計画を発表した。
今後とも技術と収益性の面で主導的地位を占めるべく、更なるコストダウンを行なうとしている。

2009年末までに年間3億ユーロ(500億円)のコストダウンを行なう。
このため、世界中の生産基地の操業とメンテナンスにおいて、プロセスとコストの最適化を達成する。
加えて、管理・マーケティング・流通のコストを大幅に減らす。
これの達成のために、2009年に150200百万ユーロの特別損失を見込む。

記者会見でWerner Wenning 会長は、部門の従業員の10%に相当する1500人をカットすると述べた。このうち400~500人がドイツ。
大部分は2008年から2009年に退職者の再雇用をしないなど、自然減で達成できるとしている。

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証券アナリストの間でBayerがプラスチック(MaterialScience)事業を売却するのではとの説がある。
同社のCEOが、「プラスチック事業は同社の重要な部門である」としているが、いつまでそれが続くだろうかとしている。

   2007/6/6 続 次の買収は? 

今回の発表の直前にも、MaterialScience restructuring が発表されるのではないかとの噂が流れていた。
SABIC (PCのライバルのGE Plastics を買収)やドイツのライバルBASF が石油やガスで利益を確保できるのに対して、Bayer のPC事業は長引く石油価格高騰の影響を逃れられないとされた。

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* バックナンバー、総合目次は 
   http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。
  
項目別の索引も作成しました。

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