Braskem、サトウキビからHDPEを製造

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ブラジルのBraskemは10月29日、Dusseldorf で開催中の国際プラスチック・ゴムフェア(K 2007)で、サトウキビベースのエタノールを原料にした年産200千トンのHDPEプラント建設を発表した。建設費は150百万ドルで、2009年下期に生産開始の予定。建設場所は明らかにしていない。

同社は本年6月、サトウキビベースのエタノールからHDPEを生産するのに成功したと発表している。

同社の Technology and Innovation Center が技術を開発した。これまでに月産1トンのパイロットプラントでサンプルを生産し、需要家に渡している。既に green polymer に関心を持つ需要家と販売予約契約を締結している。

Braskemによると、プラスチック容器にバイオソースのPEを使用して「環境に優しい」(green credentials)を謳い文句にしたい需要家が多く、プレミアムを払うとする需要家もある。(原料のサトウキビ1トンは炭酸ガス 2.5トンを吸収する)

Braskemでは、原油価格の高騰のなかで、バイオマスからの他のバイオポリマー(例えば PP)の研究も行なっているとしている。

なお、Dowはブラジルのバイオエタノール大手のCrystalsev と共同で、ブラジルでサトウキビからワールドクラスのLDPE工場の建設計画を明らかにしている。

   2007/7/27 Dow、ブラジルでサトウキビからLDPE製造 

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ブラジルは世界最大のエタノール生産国で、現在の生産量は年間180億リットル。次の5年で倍増が期待されている。

双日は10月31日、ブラジルの大手コングロマリットのOdebrecht S.A と共同でバイオエタノール・砂糖製造事業に参入すると発表した。
Odebrecht S.A が2007年7月に設立したETH Bioenergia S.Aの発行済み株式33.33%を約92億円で取得し、農園のサトウキビ栽培からバイオエタノール・砂糖生産までの一貫事業を手がける。
2016年にサトウキビの年間圧搾量約1600万トン(エタノール生産量年間98万キロリットル+粗糖生産量年間79万トン)の事業にすることを計画している。

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