ガラス長繊維分野における世界1位企業の2位企業買収に伴う韓国の子会社同士の統合に韓国公正取引委員会が待ったをかけた。
朝鮮日報によると、公取委は11月4日、Owens Corning KoreaによるR&C Korea (Saint-Gobain の孫会社)の買収について、韓国市場での競争が行われなくなる可能性があるという理由から、これを認めず、R&C Korea の株式や工場をすべて第三者に売却せよと命じた。
買収により、韓国のガラス長繊維市場での事業者数が3社に減少し、統合新会社の韓国でのシェアが53.5%に達することから、競争が行われなく恐れがあるとするもの。
今回の合併は、両社の親会社である米国のOwens Corning によるフランスのSaint-gobain の長繊維事業 Saint-Gobain Vetrotex の買収に伴い自動的に実現するもの。
米国やEUは工場の一部売却を条件に買収を承認しており、今回の韓国公取委の措置は、これらより厳しいものとなった。
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2007年2月20日、 Owens Corning と Saint-Gobain は、Owens Corning の補強材事業(Reinforcements Business) とSaint-Gobain の補強・複合材事業(Reinforcements and Composites Business、Vetrotex の一部)を合併し、OCV Reinforcements (Owens Corning Vetrotex Reinforcements)というJonit Venture を設立することで合意した。
新会社は欧州、北米、南米、アジアに広く業務拠点を持つことになり、その中には中国、インド、ロシア、メキシコ、ブラジルなど主要な台頭新興市場も含まれる。
7月27日にOwens Corning は、JVではなく、Saint-Gobain の事業を640百万ドルで買収することで合意したことを発表した。
(10月31日に手続きを完了)
Saint-Gobain の事業は2006年の売上高が9億ドル、従業員は4,500人。
統合後の売上高は22億ドル、従業員 9,000人で、16カ国、42箇所に生産基地を持つこととなる。
Owens Corning は、EUの条件を満たすため、同社のベルギーとノルウエーの子会社を、米国の独禁当局の条件を満たすためペンシルベニア州のCFM (連続フィラメントマット)事業を売却した。
今回のOwens Corning KoreaによるR&C Korea 買収はこの手続きの一環であった。
Owens Corning は10月31日、この事業でのアジアと東欧、特に中国とロシアの能力増強を明らかにした。
先ず、今回の買収で手に入れた中国の杭州の旧 Hangzhou Saint-Gobain Vetrotex Glass Fiber (JV of Saint-Gobain Vetrotex/Hangzhou Glass Group) 、モスクワ近郊のGous Kroustalny にある旧 Saint-Gobain Vetrotex Steklovolokno の能力を2年以内に増強する。
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旭硝子は9月12日、旭ファイバーグラス(当初 Owens Cornin とのJV)のガラス短繊維事業と工業材料事業をグローバル・インシュレーションに譲渡することを決めたが、長繊維事業については2006年にOwens に譲渡している。
2007/9/21 旭硝子、旭ファイバーグラスの事業を譲渡
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http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。
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