Dow Chemical、ポリカーボネート等の事業を再評価

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Dow Chemical 2月25日、多くの事業を新しく作った事業グループのDow Portfolio Optimization に移すと発表した。
これに移した事業はそれぞれの戦略的価値を評価し、会社にとっての長期的価値を最大にするにはどうすればよいかー他のダウ事業との統合か、JV化か、売却かーを決める。

対象となるのは、サラン(PDVC)製品と特殊フィルム、ポリカーボネート、コンパウンド、合成ゴム、特殊コポリマーなどで、今後、その他の製品も対象とする。

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サラン製品と特殊フィルム

ダウのポリ塩化ビニリデン(PVDC)は第二次大戦中、蚊帳や靴の中敷き、弾丸包装フィルム等に使われたが、戦後は余り用途がなかった。
たまたま、フィルムメーカーの2人の社員夫婦がピクニックに行くとき、レタスをフィルムに包んで持っていくと評判になったため、フィルムを紙管に巻きつけて箱詰めし、二人の妻の
Sarah Ann の名前からSaran Wrap という商品名で1950年に発売した。
1952年からダウが生産を担当した。
日本では
1952年に旭化成とダウのJVの旭ダウが誕生、1960年からサランラップを販売した。現在は旭化成が販売。
(呉羽化学ー現クレハーも
1960年にクレラップを発売している。)

ポリカーボネート

ダウは米国に80千トン、ドイツに105千トンのプラントを持つ。
日本では住友化学との
50/50JVの住友ダウが愛媛に55千トンプラントを持つ。
また、韓国では
LGとのJVLG-Dow 65千トンプラントを持ち、現在倍増中。

合成ゴム

ドイツ、オランダ、フランスでSBRBRを製造している。

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ダウはグローバルに効率改善とコストダウンを進めているが200712工場閉鎖と人員削減策を発表した。

    2007/12/8  ダウ、合理化策を発表 

本年2月にはカナダのJVのPetromont の生産停止を発表した。

    2008/2/16 カナダの石油化学会社 Petromont、生産停止 

ダウはAsset light strategy に基づき、新規事業と既存事業のJV化を進めているが、仕上げとして昨年、PEPPPC、エチレンアミン、エタノールアミンと関連事業をクウェート国営石油の子会社 Petrochemical Industries Company (PIC) とのJVにすると発表している。

    2007/12/19 ダウとPIC のグローバル石化JV 詳報  

ポリカーボネートはこのJV構想に含まれているが、今回の発表で、このJVに入れるかどうかを再検討するものと思われる。


* 総合目次、項目別目次は
   http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。

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