BASFとSinopecは19日、両社のJVの南京のエチレンコンプレックス BASF-YPC (揚子石化ー巴斯夫有限責任公司)の9億ドルの増設計画の承認を求め、中国政府にフィージビリティスタディを提出した。
計画内容は以下の通り。
・エチレン増強:現在の60万トンから75万トンに増強
・酸化エチレン増強と誘導品の開発
ノニオン界面活性剤、溶剤のブチルグリコールエーテル、
エタノールアミン、エチレンアミン、ジメチルアミン
・C4製品:ブタジエン、イソブテン、2プロピルヘプタノール、ポリイソブテン誘導体
・アクリル酸誘導体:高吸水性樹脂
・オキソアルコール、プロピオン酸の増強
これらは本年から順次実行され、エチレン増設は2009/2010年を予定している。
また両社は、効率化とシナジー効果を高めるため、隣接するBASFとSINOPECのSM/PSのJVのYangzi-BASF StyrenicsをBASF-YPCに統合することで合意した。
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BASF-YPC は BASF と Sinopec の50/50JVで、2000年に設立された。南京のSinopec 揚子石化に隣接し、29億ドルを投じて建設され、2005年6月に商業生産を開始した。
これに隣接し、今回統合するYangzi-BASF Styrenics がある。
なお、エチレン機器は、インドネシアのツバン計画が行き詰まり、受注したストーン&ウェブスターがBASF-YPC用に売却したものである。
2006/4/27 インドネシアのエチレン計画への日本企業の参加-2
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BASF-YPCの既存能力と今回の計画は以下の通り。
製品 | 既存能力 | 今回の計画 |
エチレン | 600千トン | →750千トン |
C4 | C4系:ブタジエン、イソブテン、2プロピルヘプタノール、 ポリイソブテン誘導体 | |
エチレングリコール | 300 | 増強 誘導体 ノニオン界面活性剤、ブチルグリコールエーテル、 エタノールアミン、エチレンアミン、ジメチルアミン |
LDPE | 400 | |
アクリル酸 | 160 | 高吸水性樹脂 |
アクリル酸エステル | 215 | |
C4オキソアルコール | 250 | 増強 |
蟻酸 | 50 | |
プロピオン酸 | 30 | 増強 |
メチルアミン | 30 | |
ジメチルホルムアミド(DMF) | 40 | |
Yangzi-BASF Styrenics (BASF 50%/Sinopec 50%) |
BASF-YPCに統合 | |
エチルベンゼン | 130 | |
SM | 120 | |
PS | 200 | |
EPS | 52 |
* 総合目次、項目別目次は
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。
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