米エネルギー省のエネルギー情報局(EIA)は8日、本年の原油価格(WTI原油価格)の予想を発表した。
最近の価格アップ(3/17に一時111.80$/bblをつける)を反映し、1月に行なった予想を上方修正している。
2007年の実績平均 72.32$/bbl に対し、当初予想では本年平均が94$、2009年が86$ としていたが、今回はそれぞれ、101$、92.5$ に引き上げた。
米国の石油需要は価格上昇を受けて減少しているが、中国、インド、ロシア、中東の需要は依然として旺盛であるとしている。
EIAは石油価格の予想には不確実性が強く、産油国の紛争、異常気象、製油所のストップなど予期せぬ事態で供給が減ると価格は急上昇するし、逆に、緊張緩和、米国や世界の経済成長の鈍化などにより急降下する可能性もあるとしている。
付記
4月9日のニューヨーク市場のWTI原油先物相場終値は 110.87ドル/バレル(前日比 2.37ドル高)と史上最高となった。
先週の米国の原油、ガソリン在庫が予想外に大幅に減少していたことが発表された後、買いが強まり、一時112.21ドルを記録した。
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