東洋エンジニアリング、ロシア向けエチルベンゼン生産設備を受注

東洋エンジニアリングは4月15日、ロシアのGazprom の傘下の Sibur Holding の Sibur-Khimprom CJSC が西ウラルのPerm 市に建設を計画する22万トンのエチルベンゼン生産設備の基本設計、詳細設計、機器調達及び工事テクニカルアドバイザリーサービス業務を受注したと発表した。

TECの韓国子会社Toyo-Korea がメインコントラクターとなり、TECはサブコントラクターとなる。
Toyo という名前の下で、市場･顧客に密着しながらＴＥＣとグループ各社が相互に連携し、かつ自立的に活動するGlobal Toyo 案件の一つ。

プラントの完成は2010年末を予定しており、米国Badger Licensing の最新の技術を採用する。
Sibur は技術選択に当たり、環境対策と安全性に配慮した。従来の塩化アルミではなく、ゼオライト触媒を使用することで、塩化水素や芳香族系の排出を失くし、水の汚染も防止できる。

Badger Licensing は Shaw Group の子会社のStone & Webster とExxonMobil Chemical の50/50JVで、元はStone & WebsterがBadger Technology の資産をWashington Group International から買収したもの。

Sibur Holding はロシア国営Gazprom の子会社で、ロシアの30社以上の石油化学・化学企業を統括し、ガス精製からタイヤ生産まで幅広く手がけている。
Sibur-Khimprom CJSC は2000年に設立された西ウラルで最大の石油化学コンプレックス。

今回の22万トンのエチルベンゼン工場新設は、Sibur のエチレン増産、スチレンモノマー増産、発泡ポリスチレン新設など一連の投資の一環。

Sibur はSIBUR-Neftekhim JSC （Nizhny Novgorod 市）のエチレン能力を2010年末に現在の240千トンから360千トンに増強する。

Sibur-Khimprom はPerm のスチレンモノマーを100千トンから135千トンに増やし、新たに50千トンの発泡ポリスチレン工場を建設する。ノルウェーのSunpor Technology S.A を採用するもので、将来100千トンに増強する。

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