Sinopecが新しく 2つのエチレン計画を打ち出した。
中国のエチレン能力は約10百万トン、これに対し需要は24百万トンとなっている。
Sinopec によると、中国はエチレン能力を2010年までに17.5 百万トンに拡大し、2010年の予想需要 26.4 百万トンの2/3を自給する計画をたてている。
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1)カタール石油とのJV計画
カタール石油とSinopecは、3月に中国でのエチレンプラント建設の覚書を締結した。
場所は未定だが、エチレン能力は年産70万~80万トンを考えている。
カタール石油では同社が原料をコンデンセートを供給すること、生産開始を2013年と考えていることを明らかにした。
カタール石油の最初の中国投資となる。
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2)海南島計画
Sinopecは4月5日、海南省政府との間で年産100万トンのエチレン計画に関する契約に調印した。
FS実施に関して国家発展改革委員会(NDRC)の承認を得ている。
計画の詳細は明らかにされていない。
両者は今後FSを実施し、投資額を決定するが、現在のところ、43億ドル~57億ドル程度とみられている。
Sinopecでは現在のところ第三者を入れる予定はないが、それを排除するものではないとしている。
立地は洋浦経済開発区(Yangpu Development Zone)で、2006年9月にスタートした Sinopec Hainan Petrochemical Co. の 800万トン(日産16万バレル)の製油所に隣接してつくられる。
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海南省の約210万平方キロの海域には230~300億トンの石油と約15兆立方メートルの天然ガスが埋蔵されている。
中国はこれらの豊富な石油・天然ガス資源を利用し、海南省(海南島)を重要な石油・天然ガス・石油化学工業の生産基地に築き上げていく計画である。
海南島の東方市(Dongfang)では、中国海洋石油(CNOOCC)と香港のラミネート会社 KingBoard Chemical Holdings(建滔化工集団)のJVの CNOOC-KBChemical (CNOOC が60%、KingBoard が40%)が2006年9月から60万トン/年の天然ガスベースのメタノールを生産している。
CNOOCの東方市近辺のガス田からの天然ガスを原料とするもの。
KingBoardについては 2008/1/11 重慶ケミカルパークのメタノール事業
中国海洋石油子会社の中海石油化学(中国最大級の肥料会社)は東方市に2系列の肥料プラントを有している。
第一系列では尿素 520千トンを、第二系列では尿素800千トンと複合肥料 50千トンを生産する。
* 総合目次、項目別目次は
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。
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