5月17日、ブラジルのBraskem、Petrobras とペルー国営のPetroPeru はアメリカ大陸西海岸最大の石油化学コンプレックスのFS実施の契約を締結した。大統領宮殿での調印式には両国の大統領が出席した。
ペルーのエチレンリッチ(10%超)の天然ガスを利用して年産70万トン~120万トンのポリエチレンを生産する計画。
3社はCamisea 天然ガスコンソーシアムを運営するアルゼンチンのPluspetrol とエタン供給の交渉を行なう。
Camisea consortium はペルー南東部のアマゾンのジャングルのガス田を開発している。
既報 2007/10/19 ペルーでブラジル、インド、韓国の3社が石油・石化事業構想 参照
本事業は樹脂加工産業への投資を呼び込み、ペルーの経済的、社会的発展に寄与する。
製品の販売先としてはアメリカ大陸の西海岸(米国、ペルー、チリ、エクアドル、コロンビア)を中心とし、アジアへの輸出も狙う。
Petrobras は既にペルーに進出しており、本年1月には他社と共同で重要なガス田を発見している。
同社は2006年9月に Petroperu、Perupetro との間でペルー国内の炭化水素資源の開発や工業化など7分野での協力・提携に関する覚書に調印している。 既報 上記参照
Petrobras と Petroperu はメタンを原料とする肥料(硫安、燐安、青酸ソーダ)生産計画のパートナーを探している。
Braskem はさきにベネズエラのPequiven との間で、米国や欧州向けを目指した PE、PPの2つの50/50合弁会社設立を決めたが、これに続く原料立地への進出となる。
既報 2007/12/20 Braskem とVenezuela 国営Pequiven、石化JV設立
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