LG Chem は6月24日、Kolon Industries から高吸水性樹脂(SAP)事業を87百万ドルで買収する契約を締結したと発表した。
工場は慶尚北道金泉市にあり、能力は7万トン。
LG Chem は原料のアクリル酸の韓国唯一のメーカー(能力16万トン)で、世界のSAPメーカーが能力拡大と原料への垂直統合を進める中で、この取引は両社にとって "win-win strategy" であるとしている。
また、買収を通じて事業拡大を図るという同社の目標の最初の目に見える成果であるとしている。
今後、能力を拡大し、アクリル酸とSAP事業の売上高を2015年までに1,500億円以上とする考え。
(現在の同社のアクリル酸の売上高は約300億円、Kolon のSAPの売上高は約 100億円)
同社では今後、アクリル酸やSAP事業で南米や中東の石化会社と提携する足がかりにしたい考えで、海外企業とのJV設立を検討している。
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Kolon グループは1957年に Korean Nylon を設立した。1969年にはKorean Polyester を設立した。
1981年にそれぞれが改称していた Kolon (Nylon) Industries とKolon (Polyester) Industries が合併して Kolon Industries となった。
別途、Kolon グループは1976年にKolon Chemical を設立した。石油樹脂からスタートし、SAP、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂に拡大した。中国の蘇州にフェノール樹脂のJVを持っている。
2007年6月、Kolon Industries と合併した。
現在、Kolon Industries はChemical Material 部門で繊維、産業資材、フィルム、エレクトロニック資材、エンプラを、Performance Material 部門で石油樹脂、SAP、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂を扱っている。
Kolon はSAPでは世界の6番目のメーカー。
1985年に韓国科学技術院と共同でSAPの製造技術を開発、1987年に仁川で商業生産を行なった。
1993年に慶尚北道金泉市で製造開始、2002年に41千トンに増設、2007年に増設して70千トンとした。
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Kolon Industries と東レは1996年、金泉市に Kolon 70%、東レ 30%でポリアセタールの製造販売のJV KTP Industries を設立した。
東レ独自開発の簡略化された重合プロセスを採用した。
本年6月6日、東レはKTPへの出資を解消したと発表した。
経営資源の集中による樹脂事業のコア(ABS樹脂、ナイロン樹脂、PBT樹脂、PPS樹脂等)での競争力強化および事業拡大戦略に鑑み、出資を解消することとしたもので、同社が生産するポリアセタール樹脂の日本市場向け販売については従来どおり、東レインターナショナルを通じて継続する。
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http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。
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