Neste Oil、オランダに再生可能ディーゼル工場建設

| コメント(0)

Neste Oil 13日、オランダのRotterdam NExBTL技術で再生可能ディーゼルの製造工場を建設すると発表した。
能力は
80万トンで、670百万ユーロを投じ建設する。2011年完成の予定。

同社は再生可能ディーゼルの製造技術を開発し、フィンランドのPorvoo Refineryに2007年夏に第一工場を建設した。現在第二工場を建設中で、2009年に生産を開始する予定。能力はいずれも年産17万トン。

20085月にフィンランドで再生可能ディーゼル油(商品名:Neste Green Diesel)の一般販売を開始した。
NExBTLプロセスで製造した再生可能燃料を10%以上含んでいる。

同社は2007年11月にシンガポールでの工場建設を発表した。能力は80万トンで、2010年末に完成の予定。

同社は2005年7月にTotal S.A.と覚書を締結、NExBTL技術での大規模な再生可能ディーゼル工場を欧州のTotal の製油所内に建設することを検討することとした。

また2006年3月には、オーストリアのOMVとの間でOMV のSchwechat 製油所に20万トンの再生可能ディーゼル工場を建設する覚書を締結している。

同社は再生可能ディーゼルの世界のトップ企業になることを目標としている。.

ーーー

NExBTLは〔NExt generation Biomass To Liquid diesel〕の略で、ヤシ油、ナタネ油、獣脂のミックス(混合比率は自由)を原料にし、水素化精製技術を適用して軽油に相当する炭化水素油燃料を製造する。

製造過程においては、燃料として利用可能なガスやガソリン相当燃料以外の副生物が発生しないという特徴がある。

また、輸送用燃料としてのNExBTL には、以下の特徴がある。
・ 軽油と比較してセタン価が高い(軽油:45~55、NExBTL:84~99)。
・ PM の原因となる硫黄分やアロマ分をほとんど含まない。
・低温流動性の調整が容易である(流動点範囲:-30~5℃)。
・高濃度での軽油への混合が可能である(混合率65%程度まで)。
・ 貯蔵安定性に優れる。

全てのディーゼルエンジンに使用できる。

 

NExBTLの概要は以下の通り。

参考  2008/5/9 木くずからバイオディーゼル  


* 総合目次、項目別目次は
   http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。

  各記事の「その後」については、上記目次から入るバックナンバーに付記します。


コメントする

月別 アーカイブ