中国でレジ袋有料化 実施

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国務院弁公庁は本年1月、各省・自治区・直轄市の人民政府、国務院の各部・委員会、直属の各機関に向けて、「ポリエチレン製のレジ袋の生産・販売・使用の制限に関する通知」を出した。

今年6月1日以降、スーパーマーケット、デパート、大型市場など商品を小売りするすべての場所でレジ袋を有料化し、無料での提供を一律禁止する。また、ゴミ公害(「白色汚染」)対策として極薄(0.025mm 以下)ポリエチレン製のレジ袋の生産・販売・使用を禁止する。

    2008/1/14  中国、6月1日からレジ袋を有料化  

中国では現在、1日30億枚以上のレジ袋が使い捨てられていると言われている。

6月1日から、この「限塑令」(レジ袋規制条例)が施行され、ポリエチレン製レジ袋が有料化された。 

人民日報日本語版には哈爾濱(ハルビン)市のスーパーでレジに掲示された買い物袋の価格の写真が載っているが、大型が0.3人民元(4.5円)、中型が0.2人民元(3円)となっている。

新華社のウェブサイト「新華網」環境保護チャンネルが行ったオンライン調査によると、回答者の88.02%がレジ袋の代わりとして布製などの「エコバッグ」を準備した、あるいは準備中であると回答した。

中国の3部門・委員会は5月、「商品小売施設におけるレジ袋有償使用管理弁法」を共同で公布し、レジ袋の有償使用や価格基準など詳細内容に関する詳細な規定を定めた。これにより、商店が規定に違反してレジ袋を無料で提供した場合、罰金が科せられることとなった。

工商部門はレジ袋の制限に向けて今後、次の5つの措置を取ることを決定した。
(1) 今年6月1日から8月1日までの間、総合的・集中的な検査活動を展開し、レジ袋販売会社が法律に基づいて許可証を取得しているか、経営者が規定の厚さ(0.025mm)に満たないレジ袋の使用を停止しているかどうかを検査する。
   
(2) 業務内容にレジ袋の生産・販売を含む法人の設立申請や、これらの業務内容の追加登録に対する検査を厳しくする。
   
(3) スーパーマーケット、商店、大型市場でのレジ袋販売状況の巡回調査制度をうち立て、ルール違反行為を摘発・処分する。
   
(4) 6月1日以降、商店、スーパー、市場および小売専門店でのレジ袋の提供・使用状況を監督・検査の重点項目とし、規定の厚さ(0.025mm)に満たないレジ袋を提供・使用した違法な経営者や企業、および品質合格マークのないレジ袋を販売した経営者や企業に対しては、法律に基づいて処分を下す。
   
(5) 行政法律執行ネットワークの役割を十分に発揮させ、消費者からの通報を迅速に受理し対応する。またトラブルを迅速に処理し、違法な経営活動に対する調査をタイミングよく進める。

 


* 総合目次、項目別目次は
   http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。

  各記事の「その後」については、上記目次から入るバックナンバーに付記します。


 

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