GM傘下のGM大宇は18日、韓国タイヤと錦湖タイヤがタイヤの供給を中断したため、富平工場のジェントラおよびトスカの生産ラインが停止したと発表した。
両社は「今年に入り原材料価格が40%以上も上がり、価格引き上げ交渉を要求したが、GM大宇は交渉そのものを拒否した」としている。
他の完成車メーカー各社とは円満に協議を進めているとのこと。
これに対して、GM大宇は、「長期の供給契約を締結しているが、原材料価格の上昇を考慮し、今年3月、例外的に5.5%の価格引き上げを行った。しかし最近になり、再び12%の価格引き上げを要求された」とし、2社が同じ日に同じ幅の値上げを要求し、供給中断まで同時に行なったのは、公正取引法違反だと批判している。
韓国タイヤ(ハンコックタイヤ)と錦湖タイヤは韓国で激しいトップシェア争いを行なっている。
GM大宇はタイヤの85%を両社に依存している。
タイヤ在庫を持たず、ジャストインタイムで供給を受けている。
ソウル中央地方法院は18日、GM大宇が両社を相手にタイヤの供給を要求して提出した仮処分申請を一部受け入れた。
裁判所は韓国タイヤなどは、契約書で定めた内容を履行する義務があり、これを履行しない特別な理由は存在しないと明らかにした。
しかし、両社が仮処分決定後タイヤ供給を履行しない場合、毎日一定金額の履行強制金をGM大宇に支給するという要請は受け入れなかった。
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