M&G、ブラジルのPETプラントを拡大、1系列で世界最大に

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世界最大のPETメーカー、イタリアのM&G (Gruppo Mossi & Ghisolfi)は17日、ブラジルのIpojuca にある45万トンプラントを拡大し、単一リアクターで最大の65万トンにすると発表した。

必要機器は発注済みで12-15ヶ月で完成する。同社の誇る最新技術を導入する。

同社では、ブラジルのPET需要は2012-13年にようやく65万トンに達すると見ているが、需要家への安定供給のため、また需要家の成長に資するため投資を決めたとしている。

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M&G はイタリアのTortona に本拠を置く家族経営の会社で、1953年にVittorio Ghisolfi が設立した。
当初は
HDPEPVCを使って洗剤等の容器を生産していた。

M&G は現在、PET Polymer とAcetates の2つの事業を行っており、Brazil、Italy、Mexico、USA にプラントを持っている。
子会社のAcetati Spa が欧州でセルロースアセテートの生産をしている。

現在の同社の全世界のPET能力は165万トンに達しており、後記分を含めた新増設が完了すると、能力は250万トンを超えることとなる。

また、M&G のPETプラントの建設を担当した米国のエンジニアリング会社Chemtex International を三菱商事から買収している。
Chemtex は中国とインドに子会社を持っている。

2007年の売上高は28億ドルで、うち90%PET樹脂の販売。

同社の推移は以下の通り。

同社は1983年に化学品の製造を始めた。
この時期にShell Italia との
JVSipetを設立している。(Shell 85%、立地:Patrica, Italy、能力:PET 60千トン)

2000年2月、M&GはShell からPET事業を買収した。
4工場合計61万トンのPET工場の買収で、同社の売上高は一挙に3倍の8億ドルとなった。

Patrica, Italy  190千トン
Glandford, England   30
Apple Grove, W.Va.  285
Altamira, Mexico  105
合計  610

2002年、Rhodia (旧 Rhone-Poulenc)から南米最大のポリエステル繊維とPET樹脂のメーカー Rhodia-ster (ブラジル)の持ち株84.4%全てを買収し、ブラジル進出を図った。

2003年、メキシコAltamiraに新工場を建設し、世界第二位のPET樹脂メーカーとなった。

2004年、上記メキシコ新工場などの建設を担当したエンジニアリング会社 Chemtex International Inc.を三菱商事から買収した。
同社はWilmington, North Carolina に本拠を置き、米国、インド、中国で活動している。(Chemtex は
1958年に設立された。その以前はRayon Consultant )

M&Gは、これによりポリエステルや石油化学、石油精製、スペシャルティケミカルの設計施工業務を手掛けることとなり、また、中国やインドに進出した。

2007年2月、同社はブラジルの Ipojuca に45万トンのPET工場を立ち上げた。

同年7月、同社は米国に80万トンの最新鋭のPET工場を建設すると発表した。うち65万トンは2009年前半に完成する予定で、立地は追って発表するとした。
同時に、W. VirginiaとMexico 工場のでボトルネッキングで、合計
20万トンの増設を行なうこととした。

 


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