シャープと関西電力、「堺市臨海部におけるメガソーラー発電計画」を推進

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シャープのTVコマーシャルで吉永小百合の「救うのは太陽だと思う」が放映されている。

電気を消費するものを作るメーカーの責任として
いつか電気そのものをつくり出す存在になりたい。
半世紀前からの夢でした。

2010年堺コンビナートが稼動。

シャープは、世界のソーラー・カンパニーへ。

救うのは太陽だと思う。
 

シャープ創業者早川徳次は1970年の「私の考え方」で、次のように述べている。

将来の最大の課題は太陽の熱や光を蓄積保存することではないかと私は思っている。生物はみんな太陽の恩恵をうけているが、電気は発電所からわざわざ引いてきている。頭の上に立派な熱や光があるのだから、これを利用することを考えねばウソだ。それが太陽電池なのである。(中略)
風は貯めておけないけれども、熱や光は貯めることができる。熱や光を電気にかえて蓄電池に簡単に安価に貯めるような方法を考えればいい。例えば各個人の屋根に装置を備えれば、電気の自給が出来るし、自動車の屋根にそれをはりつけて利用すればガソリンも不用で排気ガスの心配もない。

無限にある太陽熱や太陽光線で電気をおこすことを工夫すれば、人類にどれだけ寄与するかははかり知れないものがある。

シャープは半世紀前の1959年、太陽電池の開発に着手した。

シャープは2007年12月1日、大阪府堺市の「21世紀型コンビナート」の起工式を行なった。最先端の液晶パネル工場と、薄膜太陽電池を量産する太陽電池工場を併設する。

    2007/12/5  シャープの「21世紀型コンビナート」

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シャープ、関西電力、堺市は6月23日、「堺市臨海部におけるメガソーラー発電計画」を共同で推進することに合意したと発表した。

本計画では、産業廃棄物埋立処分場とシャープの堺コンビナートの2箇所のメガソーラー発電を予定している。
いずれも、シャープが平成22年3月までに稼動を予定している太陽電池新工場で生産する薄膜シリコン太陽電池モジュールを採用する予定。 

シャープは、液晶パネル・テレビを一貫生産する亀山工場において、既に合計約5MW(約0.5万kW)の太陽光発電システムを導入しており、今回、それを上回る規模のシステムをコンビナートに設置することにより、亀山工場を超える環境先進型工場をめざす。

  堺第7-3区太陽光発電所 堺コンビナート太陽光発電施設
事業者 関西電力 シャープおよび関西電力グループ
場 所 堺第7-3区産業廃棄物埋立処分場
(大阪府から借用)
堺区築港八幡町
シャープ堺コンビナート
面 積 約20ha  
発電出力 約10MW(約1.0万kW) 最大 約18MW(約1.8万kW)
当初 約9MW(約0.9万kW)
発電電力量 約1,100万kWh/年 約1,800万kWh/年
設置形態 陸上設置 コンビナートの各工場の屋根上等設置
自家消費電力として使用
総事業費 約50億円 未定
着工予定 平成21年度 平成22年3月までに
運転開始予定 平成23年度 平成23年3月までに

合計出力 約28MW(約2.8万kW) で世界最大級の太陽光発電規模となる。
本計画によるCO2削減量は、合計で年間約1万トンになる見込み。

関電によると、現在の世界最大はスペインにある2.3万キロワットの発電所。

太陽光発電を家庭や工場向けの電源として活用するのは、国内の電力会社では初めて。

関西電力は、太陽光発電所を事業用として建設・運営することで、諸課題を検証し、太陽光発電の推進に役立てていくとともに、得られた知見は広く公表していきたいとしている。


* 総合目次、項目別目次は
   http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。

  各記事の「その後」については、上記目次から入るバックナンバーに付記します。


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