ジャパンエナジー、石油精製設備を活用した廃プラスチック熱分解油処理の実用化

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ジャパンエナジーは2日、水島製油所で実証試験を行なってきた廃プラスチック熱分解油石油製品への再生処理技術を7月から実用化段階に移行したと発表した。本処理技術の実用化は国内石油会社として初めて。

札幌プラスチックリサイクル株式会社の油化プラントで産出される廃プラ油を水島製油所に受け入れ、水素化精製装置を活用して石油製品(主にナフサ)へ再生する。
当面、実証試験段階と同量の年間1,000KL程度の廃プラ油を処理するが、将来的には処理量を拡大していく。

同社は、この技術について、容器包装プラスチック油化事業者協議会(札幌)と共同研究を行っており、2004年4月から水島製油所の商業装置による実証化運転をしていた。

わが国で排出される廃プラスチックは年間約1,000万トン(2006年)あり、そのうち約1万トンが油化プラントで処理され、年間約 5,000KLの廃プラ油が生産されている。

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札幌市では、地域内でのゼロ・エミッションをめざした資源循環型社会の構築や環境産業の誘致による経済活性化などを図るため、「エコタウン札幌計画」を策定し、1998年9月に通商産業省及び厚生省の承認を受けた。

その一つが札幌プラスチックリサイクル株式会社のプラスチック油化施設で、高度な脱塩素処理を行う大型油化プラント3基などを稼動させ、市内で分別収集されたプラスチックをプラスチック選別センターから受け入れて油化処理を行なっている。A重油相当品のみ市内の熱供給事業者などへ販売している。

事業主体 札幌プラスチックリサイクル株式会社
資本金 3億円
(東芝グループ80%、三井物産15%、札幌市5%)
会社設立 平成10年10月27日
処理能力 14,800t/年
再商品化量 11,050kl/年(炭化水素油)
建設費 5,182百万円
補助金 国庫補助 2,547百万円、札幌市補助 26百万円



このほか、札幌では分別収集されたペットボトルを市内はもとより道内各地から受け入れ、フレーク化からシートの製品化までを一貫して行っている。


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